豚肉料理鍋物

【肉屋がおしえる】20分以内でできるカレー鍋にあうおすすめの豚肉の部位|バラ肉の特徴をお肉のプロが解説

寒くなると食べたくなる鍋料理
鍋料理は心も体も暖かくなって幸せ気分にしてくれる料理ですよね。

鍋料理にも色々な種類があってどの鍋にしようか迷うことってありますよね。

そこで、味の素の人気豚鍋人気レシピを参考に
人気の豚バラときのこのみぞれ鍋とその鍋にあう豚バラの特徴をお肉のプロがご紹介します。
カレー鍋のお肉を選ぶ時の参考にしてください。

 

 

カレー鍋とは

画像参照元は味の素

・料理時間20分
・一人前のカロリー294Kcal

20分でできるみんな大好きカレー味の鍋。豚肉と野菜をたっぷりつかい栄養バランスもよく心も体もホカホカになること間違いなし。

 

 

 

 

 

 

カレー鍋につかうロースはどこにある部位?

ロースは豚の背中部分に左右2本あり肩ロースともも(ランプ)の間にあり1本が約4キロ位の部位。

肩ロースに近い(画像左)方は脂身と赤身が程よく混ざり柔らかくジューシー

ももに近い(画像右)方は脂身は殆どなく適度に柔らかくさっぱりとしたももに近い食感と味わい

 

 

 

ロースの特長

ロースの最大の特長はお肉の※きめ※の細かさとやわらかさ。

きめはとは、骨格筋を線維の方向に対して直角に切ったときの切り口で、筋束同士がくっついている様子のこと。「きめが細かい」というのは、個々の筋束の直径が小さいことを示している。筋束が細いと筋線維を束ねている筋膜も薄く、物理的強度が小さいため加熱調理した肉もやわらかい。同じ種類の肉で同じ部位で比較した場合は、きめが細かいほど肉質がやわらかく、高品質とされる。一般的に運動量が多い、あるいは強い力を出す筋肉はきめが粗い。
-引用元-
日本食肉消費センター

きめが細かい=柔らかい肉質
きめが粗い=硬めの肉質

 

ロースは脂身と赤身が丁度よいバランスでジューシーなのにしつこくない旨味のある部位。

ロースの裏側についている背脂とよばれ次郎系ラーメンをはじめ濃厚なラーメンにはかかせない良質な脂

背脂は、他の豚肉の部位とくらべ脂が溶け出す融点が低い。だから口に入れた時の食感がなめらかで、スープに溶けやすく味がなじみやすいのがおいしさの理由。

柔らかい肉質なので厚切りの豚カツやトンテキ、生姜焼きにも最適な部位。

しゃぶしゃぶには定番として使われる部位でロース本来の柔らかさとジューシーな旨味を存分に味わえるのでおすすめです。

 

 

 

カレー鍋の材料(4人分)

豚ロース薄切り 250g
エビ 4尾
木綿豆腐 1/2丁(150g)
白菜 1/4株(400g)
しめじ 1パック(100g)
水菜 1/2束(100g)
5カップ
ほんだし 小さじ山盛り2
カレールー・市販品 60g
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2

参照元は味の素

 

 

 

 

カレー鍋作り方

①豚肉は半分に切る。えびは尾からひと節を残して殻をむき、背ワタを取る。
豆腐は8等分に切り、白菜は3cm幅のそぎ切りにする。
しめじは根元を切り、小房に分け、水菜は5cm長さに切る。

②鍋に水、「ほんだし」、Aを入れて煮立て、カレールウが溶けたら、
(1)の豚肉・えび・豆腐・白菜・しめじを加えて煮る。

③食べる直前に(1)の水菜を加え、火が通ったものからいただく。

*残った煮汁にご飯、溶き卵を加えて雑炊で召し上がるのもおすすめです。

栄養情報 (1人分)

  • エネルギー294 kcal
  • 塩分3 g
  • たんぱく質27.6 g
  • 野菜摂取量※150 g
※野菜摂取量はきのこ類・いも類を除く
参照元は味の素

ロース肉と他の部位のカロリー比較

豚肉は部位によってかなりカロリーに差があります。部位別にカロリーをまとめましたので、カロリーを抑えたい方は参考にしてください。

 

部位 100gあたりのカロリー
ロース 263Kcal
肩ロース 253Kcal
もも 183Kcal
ヒレ 115Kcal
バラ 386Kcal

 

 

 

 

 

ロース肉とその他の部位の三大栄養素比較

体に必要な三大栄養素も部位別にまとめましたので参考にしてください。

※三大栄養素=(エネルギー産生栄養素(えねるぎーさんせいえいようそ)とは

食物中に含まれる身体に必須の成分のうち、たんぱく質・脂質・炭水化物の総称。
人間の身体になくてはならない栄養素のうち、エネルギー(カロリー)源となる「たんぱく質・脂質・炭水化物」を『エネルギー産生栄養素』と呼んでいます。以前は、三大栄養素とも言われていました。なお、栄養とは、呼吸、消化吸収、排泄、運動、成長、繁殖などの生活現象を維持し、健康な日常生活を送るために必要な物質を外界から摂取し、これを利用し、不要なものを排泄しながら生命を維持していくことを指します。一方、栄養素とは、生活現象を営むために外界から摂取しなければならない物質のことであり、具体的には、たんぱく質やカルシウムなどがこれに該当します。このように、栄養と栄養素には、明確な違いがあるものの、混同もしくは誤って理解されている場合も多く見受けられます。e-ヘルスネット 参照

 

タンパク質 脂質 炭水化物
バラ 14.2g 34.6g 0.1g
ロース 19.3g 19.2g 0.2g
肩ロース 17.1g 19.2g 0.1g
もも 20.5g 10.2g 0.2g
ヒレ 22.8g 1.9g 0.2g

※100gに含まれる量

 

 

 

 

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はじめまして。私は某スーパーで精肉部門責任者歴30年のお肉のプロです。スーパーには毎日沢山のお客様が来店され色々なお肉の質問を受けます。「えッ、こんな疑問があるのか!」と気づかされることが多いです。お肉の疑問を解決して、「おいしいお肉」を食べてほしい!そんな思いから「お肉の基礎知識」などをブログで発信しています。少しでも、あなたのお役に立てたなら嬉しいです!