「豚肩ロースブロックを焼肉用に家の包丁で切る時」、グニャとして、うまく切れなかったことありませんか?
「うまく切れた人」。「うまく切れなかった人」いると思います。
「うまく切れなかった人」は、この記事を参考にしてください。
次は、きっと、うまく切ることができるようになります!
「うまく切れた人」も、納得できる出来栄えでしたか?
次、もっと、うまく切るために、この記事は参考になると思います。
この記事では、
・豚肩ロースブロックを焼肉用にうまく切る方法。
・お肉がやわらかくなる、肩ロースの繊維の見分け方と正しい切り方
をご紹介します。
では、はじめます!
目次
肩ロースブロックを焼肉用にうまく切る方法
まず、基本中の基本は、
包丁の切れ味
豚肩ロースブロックを焼肉用に薄く切るには、包丁が切れないことには話になりません。
プロでも、包丁の切れ味は、お肉を切るうえで最も大事にしていること。
包丁の切れ味が悪いと、切る時に、肉を潰してきる状態になり、肉の繊維をうまく切れません。その結果、「やわらかくない」肉質になってしまいます。肉の繊維については、後から解説します。
少しの間冷凍庫に入れておく
お肉は、「しっかりした肉質のもの」、「柔らかいもの」と肉質に個体差があります。
柔らかい肉質のものは、包丁が切れても、表面がグニャとしていて切りにくいですよね。それは、プロも同じです。
そんな時の対処法は、少しの間冷凍庫に入れます。指で肉の表面を押して「硬いな」と感じる位がベスト。
切る前のお肉の置き方
そして、切る時の注意点があります。まず切る前の準備段階です。
結構大事なことなので、集中して想像しながら聞いてくださいね。実際に、肩ロースブロックがある人はそれを見ながら聞くと、より、理解し易いです。
まずは、下の画像の肩ロースブロック全体の形をみてください。
左と右のお肉の幅が少し違うのわかりますか?
右の方が左に比べすこしだけ、幅広ですよね。
右利きの人なら、このようにおいてください。
幅が広い方が右になるようにおいて切り始めると、最後に切る左側が切りやすくなります。
そして、準備段階で「お肉の幅」の他とあわせて、もう一つ、大事なことがあります。
「お肉の山の高さ」にも気を付けてください。「お肉の山の高さ」というのは、「お肉の厚み」です。
お肉の山の高い方を右にして置いてください。(あくまでも右利きの人を想定してお話しています)
切り始める前の準備段階で大事なことをまとめると、
・ブロックの幅の広い方を右におく
・ブロックの山が高い方を右に置く
です。ブロック肉を切りやすくするためには大事なことです。参考にしてください。
肩ロースブロックを切る
肩ロースブロックを切る時の、注意点を4つご紹介します。
・包丁の先端が手元よりも低くなるように構える
・切りはじめ、包丁を肉にいれる瞬間、一気に力を入れない
・包丁が肉にはいったことを感じてから、徐々に力をいれて切る
・切り終わりは「押切する」
ようにすると、うまく切れます。
何回か確認しながら切っていると、コツがつかめてきます。参考にしてください。
肩ロース焼肉が柔らかくなる繊維方向の見分け方
お肉には、「やわらかさ」や「硬さ」を大きく左右する繊維があるのご存知ですか?
それでは、肩ロースブロックの繊維の見分け方をご紹介します。
肩ロースの繊維の見分け方
これが、スーパーの肩ロースブロック。切りやすいように、長方形にカットされています。
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2021/08/A620D32F-7A46-4F7A-AFCF-0EEEAD39724D-225x300.jpeg)
肩ロースの繊維は、矢印方に左右に長くのびています。溝みたいな線が左右に伸びているのが分かるでしょうか?
矢印の向きが、肩ロースの繊維の方向です。
お肉の繊維は非常に丈夫で、加熱しても、柔らかくならず口に残ってしまいます。
これが「硬さ」の原因の一つ。
この繊維は、お肉の中に長く伸びた状態になっています。そして、「やわらかさ」や「硬さ」を左右します。
しかし、正しい切り方をすると、柔らかくなります。それでは、肩ロースブロックの正しい切り方をご紹介します。
肩ロース焼肉がやわらかくなる正しい切り方
お肉を柔らかくする正しい切り方は、
繊維に対して垂直に包丁をいれ筋目を短く切る
ことで柔らかくなります。
柔らかくなる正しい包丁の入れ方は、左右に伸びている繊維を
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2021/09/8021691E-C4B3-4EAB-94DB-A4E65862CC59-225x300.jpeg)
繊維が短くなるように切る。
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2022/01/D984EE26-C700-4AEB-9C66-ADC9B9BE82CA-225x300.jpeg)
お肉をやわらかくする正しい切り方は、
繊維に対して垂直に包丁をいれ筋目を短く切る
ことだったので
上の写真のように、
繊維に対して垂直に包丁をいれ筋目を短く切ることで「柔らかいお肉」になります。
当然ですが、繊維に沿って包丁を入れてしまうと硬くなります。
天と地ほどの差がでますので、繊維方向の見分け方に気を付けてください。
この筋目の見方と、正しい切り方がわかると、「食べた時の食感」がやわらかいお肉になります。
この繊維に対して垂直に包丁をいれ筋目を短く切る方法は、いろいろな料理に応用できますので是非、この機会に覚えておくといいですよ。
お肉の繊維方向の見分け方と、正しい切り方は、あなたの料理の腕をワンランクアップさせてくれます。ぜひ、参考にしてください。
豚肩ロース肉とは
肩ロースは、
豚肉の背中部分にある部位で、
首(ネック)とロースの間にある部分。
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2020/04/3FAEFB43-EC57-49DA-8550-E64853ABC9B9-300x237.jpeg)
肩ロースの特徴
肩ロースの特徴は、
肉質は※キメ※がやや粗く、
やわらかい部分と硬い部分が混在していて
脂が適度にあり濃い味が特徴の部位。
※※キメとは、
骨格筋を線維の方向に対して
直角に切ったときの切り口で、
筋束同士がくっついている様子のこと。
「きめが細かい」というのは、
個々の筋束の直径が小さいことを示している。
筋束が細いと筋線維を束ねている筋膜も薄く、
物理的強度が小さいため
加熱調理した肉もやわらかい。
同じ種類の肉で同じ部位で比較した場合は、
きめが細かいほど肉質がやわらかく、
高品質とされる。
一般的に運動量が多い、
あるいは強い力を出す筋肉はきめが粗い。
ー日本食肉消費センター参照ー
肩ロースの頭(ロースと繋がっている部分)は、キメも細かくやわらかい。
ロースから離れていくごとに肉質は硬くなっていきます。
中央にある芯の部分は、
ザブトン(牛肉の稀少部位名)があり豚肉の部位の中でも特に、濃厚な味が特徴の部分。
ネックに近い部分はキメが粗く、やや硬めの肉質のため切り落としなどで販売され炒め物に適しています。
肩ロース焼肉用の方向の見分け方と正しい切り方まとめ
この記事では、肩ロースの、「やわらかさ」や「硬さ」を左右する、
・豚肩ロースブロックを焼肉用にうまく切る方法。
・豚肩ロースブロックの繊維方向の見分け方と正しい切り方をご紹介しました。
お肉が「硬い」と感じるのは、繊維方向の間違った見分け方が原因の一つ。そして、お肉の繊維は、非常に状態に丈夫で、繊維方向の見分け方を間違えて切ってしまうと、加熱しても、口に残ってしまう。それが、「硬さを感じる」要因になることをご紹介しました。
肩ロースブロックを、焼肉用にうまく切る方法。
理解は深まりましたか?
お肉をやわらかくなる正しい切り方は、
繊維に対して直角に包丁をいれ筋目を短く切る
です。
そのためには、お肉の繊維方向の見分け方は必須。
今回の紹介した、肩ロースの繊維方向の見分け方を深く理解できると、いろいろな部位で応用することができます。
「やわらかくて」「おいしい」お肉を食べたいのであれば、
お肉の繊維方向を正しく見分ける
⇓
繊維が短くなるように、繊維に垂直に包丁をいれる。
これ2つを意識すると、「やわらかく」「おいしい」お肉になります。
是非、参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
豚ブロックの正しい切り方関連記事
肩ロース以外の、ブロック肉の正しい切り方を紹介しています。参考になるとうれしいです。
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2022/01/FAA6378F-AA18-455F-9E66-012AE0C29878-320x180.jpeg)
![](https://jiyuujitugenblog.com/wp-content/uploads/2022/01/40CBF425-FC76-4EF1-9DDD-F54019788E06-320x180.jpeg)