最近人気上昇の、
「ローストポーク」
一度は作った人も多いのではないでしょうか?
同じような料理で「ローストビーフ」があります。牛肉でつかう「ローストビーフ」は中心部まで火を通さなくても大丈夫な料理。
しかし豚肉を使う「ローストポーク」は、中心部まで完全に火を通さなければ食べれません。
一度「ローストポーク」を作った人は解ると思うんですが、レシピ通りにつくるとローストポークの中がピンク色ですよね。
・豚肉がピンク色って大丈夫なの?
・さすがに、豚肉の「半焼け」はだめでしょう?
というあなたの疑問にお肉のプロがお答えします。
この記事では、
①豚肉の半焼けが危険な理由と対処法
②切らずに半焼けを見分ける方法
③半焼けを見分けるための道具
の順番でご紹介します。
では、はじめます!
目次
豚肉の半焼けが危険な理由と対処法
豚肉が生食できないことは、あなたもご存じですよね?
でも、その理由を知っていますか?
豚肉を生食できない理由
豚肉を生食できない理由は、豚肉には「寄生虫」がいるからです。
豚肉には、
・トキソプラズマ
・トリヒナ
・回虫などの寄生虫がいます。
この寄生虫が原因で、食中毒を起こすことがあります。なので「豚肉の生食は危険」というわけです。
現在では出荷する過程で、食用に適するかどうかを、獣医師が全頭検査しています。
なので、豚肉を食べて寄生虫で食中毒になったということは殆ど報告されていません。
トキソプラズマやトリヒナは、現在は、殆ど検出されないといいますが、トキソプラズマが妊婦に感染すると、異常産になることがあるので特に注意が必要です。
しかし、回虫は現在も報告例が少なからずあります。
・免疫力の低い子供
・免疫力が低くなったお年寄り
は感染リスクがあるので注意が必要です。
でも、安心してください!
対処法があります!
豚肉で食中毒を防止する方法は?
豚肉の寄生虫は一般的に、
・加熱することで死滅させることができます。その温度は、60度以上。
・寄生虫は冷凍されたお肉の中では生き延びれない
といわれています。
食中毒を起こす原因には、2通りあります。
一つ目が、「寄生虫が原因になるもの」。
そして、「細菌感染がひきおこすもの」があります。
O157などの細菌感染での食中毒リスクでいうなら、豚肉に限らず、牛肉、鶏肉でも同じように食中毒のリスクはあります。
どうしたら食中毒にならずに済むのか?
豚肉の中にいる「寄生虫」は、60度以上の加熱で死滅させることができます。
「O157」などの細菌も、「寄生虫」と同じで、加熱によって死滅させることができます。
一覧表にまとめてみました。
寄生虫 | 60度以上で1分間以上の過熱が必要 |
O157 | 75度で1分間以上の過熱が必要 |
サルモネラ菌 | 75度で1分間以上の過熱が必要 |
病原性大腸菌 | 75度で1分間以上の過要熱が必要 |
腸炎ビブリオ菌 | 75度で1分間以上の過要熱が必要 |
ノロウイルス | 85度で1分間以上の過熱が必要 |
ボツリヌス菌 | 100度の過熱でも死滅しない |
食中毒をひきおこすその他の細菌は、「63度で30分以上の過熱が必要」といわれています。
いずれにせよ、調理する時の衛生管理に気をつけることが最も大事です。
では、「半焼け」をどうやって見分けるのか?
切らずにローストポークの生焼けを見分ける方法
理想のローストポークの色は「ピンク色」。
でも、豚ブロックがピンク色って・・・・やっぱり、心配ですよね。
そこで、ローストポークが生焼けかどうか「切らずに判断する方法」を2つご紹介します。
竹串で刺してみる
一番簡単な方法は、
ローストポークの最も身の厚い部分に竹串を刺して確かめる方法。
竹串を抜いた部分から、透明な肉汁がでてきたら、中まで火が通っています。
赤っぽい肉汁は、まだ、加熱が必要のサイン。もう少し加熱してください。
料理用の温度計をつかう
竹串で確かめても、どっちか判断が難しいと感じることもありますのね。
そんな時は、料理用の温度計を使って確かめる方法があります。
豚ブロックに直接さして、中の温度を、「正確」に目で見ることができます。
肉に刺して、推奨温度に達しているかどうかが「正確」にわかります。
竹串を刺して肉汁の色を見分けるよりも、はるかに簡単で、「数字」で「正確」に見ることができるので安心ですよね。
加熱温度や調理環境にもよりますが、火からおろした肉は「余熱」で中の温度が少しあがります。
仕上がりのお肉の中の温度が、65度以上であれば大丈夫です。
完全に中まで、火が通っています!安心してください!
「生焼け」どうかの判断をするのに確実で簡単な「料理用温度計」を使う方法。
「料理用温度計」は安価に手に入れることができます。1000円以下で購入できるものを2つご紹介します。
ローストポークの半焼けを簡単に見分けるおすすめの料理用温度計
料理で温度管理が必要な時に役立つ「料理用温度計」。
揚げ物や分厚いお肉の火の通り具合の温度管理がしっかりできると、「料理の出来栄えも」、「味」もよくなります。
「タニタ」、「ドリテック」などが、スティックタイプや赤外線タイプの料理用温度計を販売しています。
料理用温度計を「どこのメーカー」の「どの料理用温度計」を購入するか迷っている人は参考にしてください。
今回は、ローストポークなどの分厚いお肉の中心温度を測るのに最適な料理用温度計をご紹介します。
スティックタイプの料理用温度計
厚みのあるお肉の中心温度を測るのには「スティックタイプ」の温度計が便利。
スティックタイプの温度計は、尖った先の部分を直接にお肉に刺して図るタイプ。
持ち手の部分に温度が表示される窓や電源、表示切替などのボタンがあります。厚いお肉の中心温度を測るのに最もポピュラーな温度計です。
難点なのは、「測定時間が長いこと」。お肉に刺して、10秒位かかるものもあります。なので、スティックタイプは、スピードを重視する料理には不向きです。購入の際には「測定にかかる時間」も忘れずにチェックしてくださいね。
アマゾンで人気の、1000円以内で買えるスティックタイプの料理用温度計をご紹介します。
ThermoProサーモプロ 料理温度計
価格・・・999円
機能・・・
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【速読 & 高精度】クッキング温度計のステンレス製の検温部を油やお湯など測りたい料理につけると4-6秒だけで温度を表示します。調理温度計の測定可能範囲は-50℃~+300℃、精度は ±0.5°Cです(*温度範囲:0 ~ 100°C)
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【長いプローブ&キャップ付き】13.6cmの長いプローブで測定中しても安全で、手を焼くの心配をなくします。保管できるキャップと吊り下げられるフック付きで便利な収納を可能になります。
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【ホールド&LCDバックライト機能付き】 料理温度計のプローブを食品の中に取り外した時に、ホールド機能でディスプレイに表示中の温度表示をロック出来ます。バックライト付きディスプレイにより、暗所でも、温度表示を読み取ることができます 。
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【こんな料理におすすめ】キッチン温度計は天ぷらやフライなどの油の温度管理やパン作り、コーヒーや赤ちゃんのミルク、お茶、チョコレートの湯煎、野菜の50℃洗いなど幅広い料理に対応できます。先が尖っているため、お肉に刺して中の温度も測定可能。お肉の焼き加減や食中毒予防としてもおすすめです。
BOMATA 温度計
価格・・・999円
機能・・・
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【速読3~6秒,広い測温範囲】変径プローブを使用、さらに細いプローブの先端、普通の太いプローブと比べて伝導スピードが早く、読み取り時間は僅か3-6秒です。測定温度範囲: -50~300度、最小表示: 0.1度、精度は±1°C (0˚C~150˚C) 、±2˚Cその他の範囲。
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【防水IPX6、丸洗い】台所で食材に使用するものですから水、粉、油汚れは避けられません。防水で全体洗えるのは商品の優れたところの一つです。汚れた場合、検温部分も液晶部分も含めて全体的に水で洗えます。お手入れ簡単でいつでも清潔、とても便利な温度計です。
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【大画面、長いプローブ】同値段の温度計はいつも表示画面が小さすぎて、文字と目盛りが読みにくいです。本製品:大画面表示サイズ:長さ28 *幅11mm、数字を読み易くて。304食品用ステンレス製プローブの長さは12.6cm。フック穴付き、フック穴でぶら下げて収納可能。
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【ホールド機能、オートオフ】安全に測定、対象物から離したい時はHOLDボタンを押すことで測定値を固定させて表示することができます。オートオフ:10分自動電源オフ機能。
- 【90日間返品返金、1年保証】お買い上げ日から90日間に返品返金保証があります。出荷する前に厳格な品質管理を行いますが、万が一届いた製品について何か問題或いはご期待と外れた場合、返金・無償交換など全力でご対応させていただきます。連絡方法:「アカウントサービス」→「注文履歴」→「販売元」→「質問する」、通常は12時間以内で速やかに処理します。
半焼けを見分ける2つの方法まとめ
今回この記事では、豚肉の半生が危険な理由として、
・トキソプラズマ
・トリヒナ
・回虫などの「寄生虫」や
・O157
・サルモネラ菌などの
細菌感染が原因で、食中毒を起こすことがある。なので「豚肉の半生は危険」。
そして、寄生虫や細菌を死滅させる方法は
寄生虫 | 60度以上で1分間以上の過熱が必要 |
O157 | 75度で1分間以上の過熱が必要 |
サルモネラ菌 | 75度で1分間以上の過熱が必要 |
病原性大腸菌 | 75度で1分間以上の過要熱が必要 |
腸炎ビブリオ菌 | 75度で1分間以上の過要熱が必要 |
ノロウイルス | 85度で1分間以上の過熱が必要 |
ボツリヌス菌 | 100度の過熱でも死滅しない |
食中毒をひきおこすその他の細菌は、「63度で30分以上の過熱が必要」ということ。
それを踏まえて、より「正確に」ローストポークの半生を見分ける方法として、料理用温度計を使う方法をご紹介しました。
おいしく料理を食べるためには、「安全」があって「安心」して頂くことができると思っています。
ローストポークのピンク色が心配で、食中毒になるんじゃないかと思いながら食べると、折角、手間かけて作った料理も美味しさが半減してしまいます。
今回ご紹介した方法を、ぜひ試してみてください!
この記事が、少しでもあなたのお役に立てたのならとても嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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