「牛すき焼き」。
甘辛いタレが具材全体に染み込んだ鍋料理として人気のメニューですよね。
「よし今日はすき焼きにしよう!」とスーパーにお肉を買いに行った時、
「あれ、すき焼きって1人どれくらいお肉が必要なの?」、
と迷ったことありませんか?
子供が食べる量はどのくらい?
大人は1人前何g必要なのでしょうか?
「足りなかった〜!」
なんてなったら、せっかくのすき焼きも不完全燃焼になってしまいます。
それだけは避けたい!
かといって、たくさん余ってしまうのも勿体ないですよね。
この記事は、次に人におすすめです!
・1人前に必要なすき焼き肉の量を知りたい!
・すき焼き肉の部位の特徴を知りたい!
すき焼き肉の量で迷った時、どの部位にしようか悩んだ時の参考にしてください。
では、はじめます!
目次
すき焼き肉 一人前の量は?
すき焼き1人前の牛肉の量は、一般的に100〜200gといわれています。
100〜200gと幅があるのは、子供と大人では、食べる量が違うからです。
大人でも、男性と女性とでは食べる量が違いますよね。
そこで、
・すき焼肉は1人前どのくらい必要なのか
・家族でどのくらいの牛肉を準備すべきか
をご紹介します。
ご自分の家族構成に当てはめて参考にしてください。
すき焼き肉の1人前の量
一般的な一人前の量です。
必要量の目安 | |
成人男性 | 200g |
成人女性 | 150g |
中・高生 | 200g |
小学生以下 | 100〜150g |
お年寄り | 150g |
上の表はあくまでも目安です。
よく食べる人、少食の人、肉好きなどで多少変わってきます。
そして、すき焼きに入れる具材によっても1人前の量は変わってきます。
大人で、すき焼肉200gというと少く感じるかもしれませんが、すき焼きは肉のほかにも野菜や豆腐など具材も豊富です。
すき焼肉以外の他の食材と一緒に食べると、おもっているよりお腹いっぱいになります。
そのあたりを考えて必要な量をお考えください。
すき焼き用肉の厚さの目安は?
すき焼きのお肉は、スーパーなどで購入する人が多いと思います。
おいしいすき焼き用のお肉の厚さご存知ですか?
部位にもよりますが、すき焼き用のお肉は、通常1枚40〜50gで切られていることが多いです。
これも部位の大きさにもよりますが、1枚40〜50gで切られている時の厚さは、約0.2cm前後です。
しかし、ロース系のやわらかい部位であったり、赤身でもやわらかい「シンタマ」や「「ランイチ」などは少し厚めの方がおいしいです。
少し厚めというのは、通常のすき焼きの1.5倍くらいの0.3cmくらいがおすすめです。
厚切りにおすすめの部位
赤身系では、
・シンタマ(もも肉)
・内もも(もも肉)
・ランイチ(もも肉)
などはなどはキメが細かく少し厚切りにした方がおいしい部位です。
ロース系では、
・リブロース
・サーロイン
など。
きっと、いつもと違った美味しいすき焼きになるはずです。
話は変わりますが、
お肉の肉質で、「キメが細かい」とか「霜降り」という専門用語が出てきます。
これから記事でも2つの専門用語がでてきます。
はじめに理解しておくと、部位の特徴がわかりやすくなるのでご紹介します。
キメが細かいとは?
よく、「このお肉は霜降りが多い」「キメが細かく柔らかいお肉」と言われることがあります。
キメが細かいって何?と思われた方も多いと思いますいます。
牛肉に限らず、お肉は筋肉の繊維の束でできています。
牛肉のキメが細かいとは、牛の筋肉の繊維の束が細いこと。
この筋肉の繊維の束が細いほど、お肉はやわらかくなるんです。
逆に、筋繊維の束が太いとお肉はかたくなります。
キメが細かい部位とキメが荒い部位
キメが細かい(肉質がやわらかい)部位
・リブロース
・サーロイン
・肩ロース
キメがやや粗い(肉質は柔らか目)
・ランイチ
・内もも
・シンタマ
・肩
・バラ
キメが粗い(肉質は硬め)
・外もも
・スネ
キメが細かい部位は、
・すき焼き
・しゃぶしゃぶ
に最適。
キメが粗い部位は、
・牛丼
・シチュー
など煮込んでやわらかくする料理に最適です。
霜降りとは?
霜降りとは、脂肪(サシ)がお肉全体に分散して入っていることをいいます。
脂肪が多く入ったお肉は、霜降りが少ない部位に比べてやわらかいのが特徴です。
なので、さしが多いほどお肉もやわらかくなります。
全体にサシが入った霜降り肉は、食感も良く、やわらかくおいしさも絶品です。
基本的には、ロース系ほど霜降りが入りやすく、赤身系は入りにくい傾向があります。
それでは、どの部位が霜降りが多いのかをご紹介します。
霜降りが多い部位
・リブロース
・サーロイン
・肩ロース
霜降りが入りにくい部位
・肩
・もも
すき焼き肉を選ぶ時の参考にしてください。
それでは、部位別の特徴を少し詳しくみてみましょう。
とろけるような甘さ!リブロース
リブロースは、背中から腰の上部にかけてのお肉。
リブロースの特徴
脂肪が多く、霜降りも多い。
キメは細かく、肉質はとても柔らかく、風味がある肉質です。
肉質のきめが特に細かいため、口の中でトロけるような柔らか食感が特徴のお肉。
photo ac参照
リブロースはこんな人におすすめです!
・トロケルような、とにかく柔らかいすき焼きを食べたい!
・脂身が多い柔らかいお肉を食べたい!
という人におすすめ。
あっさりした脂身が魅力!サーロイン
サーロインは、腰の上部のお肉で、リブロースと繋がっている部位。
サーロインのおすすめ食べ方はステーキなんですが、すき焼きにしても柔らかく、とてもおいしいです。
リブロースは、脂身のくどさを感じますが、サーロインの脂身は、あっさりしているので、脂身が多い割にたくさん食べられます。
サーロインの特徴
サーロインは、牛肉の部位の中では、ヒレの次に柔らかい部位。
きめは細かく、サーロインの脂はリブロースに比べくどさがなく、あっさりとしています。
サーロインはこんな人におすすめです!
・脂身は欲しいが、くどくない柔らかいお肉が食べたい!
・脂身のあるお肉をいっぱい食べたい!
という人におすすめ。
赤身と脂身の旨みを同時に楽しめる!肩ロース
肩ロースは、牛の肩から背中にかけてのお肉。
牛肉の部位のでは一番大きい部位。
肩ロースの特徴
肩ロースは、霜降りが入りやすく脂肪の風味も良い部分です。
肩ロースが、他の部位と違う最大の特徴は赤身と霜降りが絶妙に混ざりあっているところ。
肩ロースのように、赤身と脂身の両方を同時に味わうことができる部位は他にはありません。
すき焼き肉として肩ロースが人気なのはこういう理由からかもしれません。
お肉自体も味が濃厚で、焼肉でも人気の部位。
肩ロースはこんな人におすすめです!
・赤身と脂身の両方を味わいたい!
という人におすすめです!
噛むほどに赤身のうまみが溢れる!モモ肉
モモ肉は、字の通り牛のモモにあたる部分です。
もも肉は、「外もも」「内もも」「シンタマ」「ランイチ」の4部位に小分けすることができます。
外もも
外ももは、牛の体重を支えるためにのよく使う重要な筋肉。
よく使う部分なのでキメが粗い。
外ももの特徴
きめが粗く少し硬めの肉質。
ステーキなどの厚切り料理には不向きですが、薄くスライスしてすき焼きにするとさっぱりとした赤身の旨みを感じることができる部位。
スネに近づくにしたがって硬くなっていくので、スネに近い部分は薄切りや角切りにして煮込む料理に適しています。
内もも
ももの中でも、一番内側に位置するのが内もも。
内ももの特徴
内ももは、もも肉の中では特に脂肪が少ない赤身。
きめが粗い割に柔らかく、肉質が均一。
薄切りより少し厚めに切ってすき焼きにすると、とてもおいしい部位。
ローストビーフやステーキなどの料理に適しています。
シンタマ
ももの外側に位置するお肉。
シンタマの特徴
シンタマは、きめが細かく柔らかく脂肪が少ない部位です。
内ももに比べ、繊維方向が入り混じっているのが特徴。
そのため、色々な食感が楽しめる部位。
ランイチ
ランイチは、「ランプ」と「イチボ」から構成されている部位。
ランイチの特徴
ランイチはとても柔らかいお肉です。
すき焼きにするときは、薄切りよりも少し厚めにスライスすることで赤身のジューシーさを堪能することができます。
もも肉はこのような人におすすめ!
・脂身は苦手なので美味しい赤身肉を食べたい!
という人におすすめ。
濃厚な赤身の旨味と霜降り脂の甘みが絶妙バランス!肩肉
肩(うで)肉は、腕付近のお肉。
肩肉の特徴
肩肉は、もも肉と同じように、赤身特有のしっかりとした食感と赤身ならではの濃厚な旨みがある部位。
肩でも、特に霜降りが入りやすいミスジ部分は赤身肉と思えないほどの柔かさと味が濃い部分。
少し厚めにスライスしてすき焼きにしてもやわらかく、濃厚な味を堪能できます。
肩肉はこんな人におすすめ!
・赤身じゃ物足りない!
・お肉の味もしっかり味わいたい!
・赤身の柔らかいお肉がたべたい!
という人におすすめ。
すき焼き肉1人前何g必要まとめ
すき焼きは、お祝い事など特別な鍋料理。
だから、「お肉が足りな〜い」という事態は避けたもの。
あらかじめ、一人前に必要な牛肉の量をしっておくと「お肉が足りな〜い」事態は避けることができます。
家族や友達同士ですき焼きすのときには、是非、下の表を参考にしてください。
一般的な一人前の量目安
必要量の目安 | |
成人男性 | 200g |
成人女性 | 150g |
中・高生 | 200g |
小学生以下 | 100〜150g |
お年寄り | 150g |
お肉の必要な量は、選ぶ部位によっても多少変わってきます。
脂っこいロース系であれば、表よりも1人前の量は少なくなるかもしれません。
さっぱりした赤身系のお肉なら、量が増えたすることもあります。
そのためには、「すき焼きに参加する人の好み」や「予算」を考えお決めください。
満足いくすき焼きになるといいですね。
最後まで読んでいただきましたありがとうございました。
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