豚肉料理

【豚バラブロック使い方】レシピと部位の特徴と選び方をお肉のプロが解説

豚バラブロック。

バラブロックはいろいろな料理に使える万能食材。

豚バラを使った定番料理といえば「角煮」ではないでしょう?

バラブロックは、大根と一緒に「角煮」にすると絶品ですよね。

豚バラブロックは脂身も多くジューシーなので、お肉をガッツリ食べたい時におすすめの部位です。

この記事はつぎの人におすすめです。
・豚バラ角煮のレシピを知りたい!
・豚バラの特徴を知りたい!
・豚バラブロックの選び方を知りたい!

では、始めます!

豚バラ角煮のレシピ

今回ご紹介する「豚バラ角煮」は、「簡単」に「圧力鍋なし」で、トロトロ豚バラ角煮が出来上がります。

準備するもの(3〜4人分)

豚バラ肉ブロック・・・500g
水・・・400cc
料理酒・・・200cc

醤油・・・100cc

生姜チューブ・・・約3cm

みりん・・・50cc
砂糖・・・大さじ3
水溶き片栗粉・・・お好みで
人気角煮レシピにゃんちょびママ☆ のキッチンさんの「簡単柔らか豚角煮」の作り方をご紹介します。

作り方

 

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    写真

    フライパンで、豚バラブロックを全面こんがりと焼き色がつく程度焼く

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    お好みの厚さに切り(写真は2cm程度)、深めの鍋に並べ、★の水と料理酒を入れて煮る。

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    煮込む時にアルミホイルかクッキングシート落し蓋すると良いです!

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    10分程度沸騰した状態で煮込み、火を止めて冷ます。すると油が白く固まるので取り除く。あるいはキッチンペーパーで吸う

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    油を取り除いたら、再び火にかけ、☆の調味料を全て入れ煮込む

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    写真

    沸騰するまでは強火、沸騰した後は弱火中火でコトコト、水分が4分の1くらい減るまで煮込む

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    さらに時短!手順6で煮込む時間がない時は、15分程煮込んだ後、水溶き片栗粉を入れて汁もトロトロに!私は最近そうしてます☆

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    表面が乾燥してくるので、時々汁をかけたり、豚肉の位置を変えたりしながらトロミがつくまで煮込んで完成☆

    コツ・ポイント

    ⚫︎冷まして油を取り除く時間がない時は、クッキングペーパーで吸い取っても大丈夫です(手順4画像)。私はいつもそうしてます(;゚∀゚)
    ⚫︎注:手順を少し変更しました!
    ●放置しすぎて水分を飛ばしちゃうとお肉が固くなりますー注意(;´Д`)

    簡単☆柔らか豚角煮

今回角煮に使うバラ肉は、
・豚バラは何処にある部位なの?
・豚バラ肉の特徴は?
・豚バラブロックの選び方は?
などを知っておくことで、もっと、おいしい豚バラ角煮になります。

参考にしてください。

バラ肉はどこにある部位

バラ肉は、アバラ付近のお肉。

約4㎏前後の部位。

それを小分けしたのが下のようなバラブロックです


こんな形で販売されていますよね。

 

豚バラの特徴

一般的にお肉は、
・キメが細かい=柔らかい肉質
・キメが粗い=硬めの肉質
になります。

豚バラのキメは、やや粗目。

しかし、脂身が豊富なので、キメは粗くてもジューシーで柔らかい肉質です。

脂身と赤身が三層に重なっていることから三枚肉」ともいわれています。

バラ肉は、「脂身」の甘さと「赤身」特有の旨みが混ざりあった味わいの部位。

バラ肉特有の味わいは他の部位では味わうことができません。

バラ肉は、脂身が多かったり、少なかったりと、かなり肉質に違いがあります。

なので、豚バラブロックは料理用途に合わせて選ぶことが大事です。

それでは、おいしいバラブロックの選び方をご紹介します。

 

おいしいバラブロック肉の選び方

おいしいバラ肉ブロックを選ぶポイントは4つ。

・新鮮なものを選ぶ
・脂身と赤身にの境目がはっきりしていものを選ぶ
・表面がみずみずしいものを選ぶ
・ドリップが出ていないものを選ぶ

新鮮なものを選ぶ

スーパーで売られているブロック肉のパックには、
・加工日
・消費期限
が記載されています。

お肉に限らず、食品は、時間とともに劣化していきます。

通常、豚肉の消費期限は4日です。

加工日当日を含め4日が消費期限です。

豚バラブロックを選ぶ際は、加工日当日の新鮮な物を選ぶようにしましょう。

脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ

バラ肉は、脂身と赤身が交互に重なる「三層構造」の部位。

この三層構造の、「脂身」と「赤身」の境目の見た目がはっきりしている物を選んでください。

「境目がはっきりしている物」は、新鮮で味も濃くジューシー。
逆に、「境目がぼやけている物」は鮮度がおちています。

鮮度が劣化しているバラ肉は、適度に歯ごたえのあるお肉の食感をだす「赤身」部分がふにゃふにゃになっていることが多いです。

脂身部分も、本来のジューシーさが、脂っこいだけの味になっている物が多いです。

バラブロック購入の際は「脂身」と「赤身」の境目がはっきりしているかをしっかり確認しましょう。

表面がみずみずしいものを選ぶ

新鮮なバラ肉ブロックは、表面に光沢があり、みずみずしさがあります。

バラ肉は、鮮度が落ちて劣化すると、お肉の表面が乾燥した状態になります。

そして、バラ肉本来の旨味も飛んでしまいます。

鮮度が落ちると「みずみずしさ」が失われ食感もわるくなります。

バラ肉ブロックを選ぶ時には、
・表面に光沢がある
・表面みずみずしい
物を選ぶようにしましょう。

ドリップが出ていないものを選ぶ

お肉のドリップの元は「旨味成分」です。

スーパーなどで、バラ肉ブロックを買う時、赤い肉汁が出ている物は選ばないようにしましょう。

肉汁が出ている物は、肉汁といっしょに「旨味成分」まで外にでてしまっています。

バラ肉購入の際は、「ドリップ」の有無をしっかり確かめましょう。

それでは、豚バラブロックの定番料理「角煮」のお肉の選び方をご紹介します。

 

豚バラブロックの使い方まとめ

豚バラブロックの使い方の定番といえば、「角煮」。

豚角煮の部位としてバラブロックが人気の理由は、
・バラ肉の脂身のジューシーさ
・バラ肉は脂身と赤身のバランスがとてもいい
などが人気の理由ではないでしょうか。

バラブロックを選ぶポイントは、
・新鮮なものを選ぶ
・脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ
・表面がみずみずしいものを選ぶ
・ドリップが出ていないものを選ぶ
ようにしましょう。

豚バラブロックでも、脂身の多い部分と赤身の割合が多い部分があります。

わたしが、バラ角煮におすすめする部分は、


右から、2〜4番めの部分。

角煮は、脂身が多すぎるとくどくなり、赤身が多いとパサパサになります。

バラ肉は、画像の右側が最も脂身が多く、左に行くにしたがって、赤身が多くなっていきます。

角煮用のバラ肉ブロックは、脂身と赤身が適度にあり、脂身と赤身のバランスがいい部分がおすすめ。


このようなバラブロックが角煮にはおすすめです。

角煮用のバラブロックを選ぶ時の参考にしてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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はじめまして。私は某スーパーで精肉部門責任者歴30年のお肉のプロです。スーパーには毎日沢山のお客様が来店され色々なお肉の質問を受けます。「えッ、こんな疑問があるのか!」と気づかされることが多いです。お肉の疑問を解決して、「おいしいお肉」を食べてほしい!そんな思いから「お肉の基礎知識」などをブログで発信しています。少しでも、あなたのお役に立てたなら嬉しいです!