馬肉の食べ方として知られている馬刺し。
馬肉料理で真っ先に、「馬刺し」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
今回はおいしい馬刺しを食べるために必要な、「冷凍馬肉の解凍方法」をご紹介します。
なぜ、冷凍馬肉のの解凍方法をわざわざご紹介するのか?
それは、馬肉が馬肉の生産地以外では中々目にすることがないということが理由。
スーパーやお肉屋さんには、いろいろなお肉が並んでいますが、馬肉はあまり見かけませんよね。
でも、馬肉は通販で簡単に購入することができます。
しかし、通販の馬肉は冷凍品が殆ど。
冷凍馬肉は、解凍の仕方がまずいと、馬肉本来のおいしさを損ねてしまいます。
通販の馬刺し用の馬肉をおいしく食べるためには、冷凍馬肉を正しい方法で解凍する必要があります。
この記事は次の人におすすめです!
・冷凍馬肉の正しい解凍方法を知りたい!
・冷凍馬肉の解凍に必要な時間を知りたい!
では、はじめます!
馬肉の生食用は、一度冷凍することが法律で義務付けられています。
目次
生食用の馬肉の冷凍が義務づけられている理由
生食用お肉としては馬肉の他以外に牛肉がありますが、どちらのお肉も、食中毒の原因になる寄生虫や細菌が生息していることがあります。
寄生虫や細菌は、お肉自体に付着しているのでわけではなく、馬や牛肉の消化器官にだけ生息しています。
そして、加工段階で消化器官の寄生虫や細菌が他のお肉に付着することがあります。
しかし、食中毒の原因となる寄生虫や細菌を死滅させる方法があります。
それが、一回冷凍するです。
馬肉を一度冷凍することで、寄生虫や細菌を死滅させることができます。
−20℃の温度で、中心部まで48時間以上かけて凍結させることで、寄生虫や細菌を死滅させることが出来ます。
馬刺しの通販は、48時間以上冷凍したものを冷凍流通販売しているものが殆どです。
通販で購入した馬刺し用の馬肉は、自宅に着いたらすぐに冷凍しましょう。
そして、食べる直前に正しい解凍方法で解凍してから食べるようにしましょう。
冷凍馬刺し正しい解凍方法
馬刺し用の冷凍馬肉を解凍するはできる限り、食べる直前に解凍するようにしましょう。
・食べる直前に
・食べるだけ
・解凍しすぎないよう
注意して解凍しましょう
冷凍馬刺しの解凍時の注意点
馬刺し用の馬肉は、解凍しすぎないように気をつけましょう。
解凍に際しての注意点が2つあります。
1つ目の注意点
解凍しすぎると、ドリップがでます。
このときにでるドリップには旨味成分が含まれています。
解凍しすぎると、ドリップといっしょに旨み成分まで抜けてしまいます。
そのため、食感がパサつく原因になります。
2つ目の注意点
完全に解凍してしまうと、馬肉が「フニャフニャ」になってしまいます。
フニャフニャの状態では、薄くスライス(2〜3mm)づるのがとても難しくなってしまいます。
切りやすい解凍状態は、真ん中に芯が残るくらいの半解凍状態です。
半解凍状態であれば、薄くスライスしやすいです。
冷凍馬刺しのNGな解凍方法
冷凍馬刺しのNGな解凍方法は、
・電子レンジ解凍
・常温解凍
です。
電子レンジ解凍
電子レンジで冷凍馬刺しを解凍すると、ドリップがたくさんでます。
ドリップといっしょに、馬肉の旨味成分も流出してパサパサの馬刺しになってしまいます。
常温解凍
常温解凍は、解凍具合によっては食中毒ののリスクがあります。
絶対に、常温で冷凍馬刺しは解凍しなようにしましょう。
それでは、おすすめの解凍方法をご紹介します。
冷凍馬刺し解凍時間
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法は3つ。
それぞれ、解凍の仕方と解答時間がちがいます。
ご自分の状況にあわせて、どれがいいのか解凍方法を選択してください。
一覧表にまとめてみました。
解凍方法を簡単に説明すると・・ | 半解凍までの時間 | |
氷水解凍 | 氷温でゆっくり解凍するので、冷凍馬刺しが傷む心配もなく、真ん中に芯が残る半解凍も簡単 | 60〜90分 |
流水解凍 | 氷水解凍に比べ早く解凍できるので時間ないときにおすすめです | 5〜10分 |
冷蔵庫解凍 | 温度が一定な冷蔵庫内でゆっくり解凍するので安全 | 約半日 |
解凍方法で、かなりの半解凍時間に差があります。
その時の状況で解凍方法を選択してくださいね。
どの方法も、馬刺しにスライスし、盛り付けた後は、15分程度冷蔵庫に入れて休ませ、全解凍した後に食べるとおいしくなります。
それでは、おすすめの冷凍馬刺し解凍方法を3つご紹介します。
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法①
冷凍馬刺しのおすすめの解凍方法の1つ目は、氷水解凍。
氷温でゆっくり解凍するので、冷凍馬刺しが傷む心配もなく、真ん中に芯が残る半解凍もできます。
氷水解凍のメリット
・半解凍することで、解凍後に馬刺しに薄くスライスしやすくなる
・氷が残っている限り、急激に温度が上昇することがないので安心
氷水解凍のやり方
冷凍状態の馬刺しは、上手に解凍することで生のような味わいを楽しむことが出来ます。
それでは、ブロック状馬肉と、切ったものを上手に解凍する方法をご紹介します。
馬刺しの解凍方法・ブロック編
氷水を張ったボウルに真空パックのまま入れ、外側が少しやわらかくなり、中心に芯が残る程度(半解凍)まで、半解凍の状態にします。低温でゆっくり半解凍にする
まわりが柔らかく、中心に芯が残る程度の半解凍にするとスライスしやすい状態になります。
電子レンジ・冷蔵庫での解凍、室内や屋外での自然解凍は、馬肉から(旨味を含む)ドリップの流出により、大幅な食感や味の悪化、食品安全衛生面でのリスクも高まりますのでおやめください。
半解凍になったら真空パックを開け、キッチンペーパーなどで肉の表面を軽くく取ります。肉の繊維に対して垂直に包丁を入れて、お好みの厚さにスライスしてください。
スライス厚みは肉の柔らかさによって調節
フタエゴやカルビなど歯ごたえのある部位は薄め(2~3mm)に、赤身系の馬肉や霜降りなど柔らかい部位は厚めに(3~4mm)スライスします。詳しくは店頭のスタッフにお尋ねください。
スライスして美しい桜色になったら食べごろです。空気に触れた瞬間から鮮度が落ちていきますので、すぐにお召し上がりください。
- ・スライスオニオン
- ・大葉
- ・おろし生姜
- ・おろしにんにく
- ・ネギ
馬刺しの解凍する方法・桜ユッケ編
氷水を張ったボウルに真空パックのまま入れ、固いところがなくなるまで約30分ほどかけて完全に解凍してください。お肉の旨味をキープするために低い温度でゆっくりと解凍するのがポイント。
「桜ユッケ」は食べやすいように予めカットされていますので、真空パックから出して器に盛り付ければすぐにお召し上がりいただけます。
ぜひ、馬肉の旨味を100%引き出す専用の「馬刺のたれ」と卵黄・ごま油・薬味で和えてお召し上がりください。
- ごま油
- 青ネギ
- 卵黄
- 松の実
- コチュジャン
- きざみ大葉
- にんにく
- 千切りきゅうり
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法②
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法の2つ目は、流水解凍。
氷水解凍は、時間をかけてゆっくり解凍する方法でしたが、時間ないときには流水解凍がおすすめです。
氷水解凍よりも早く解凍できます。
流水解凍のやり方
①
冷凍馬刺しのパックごとボールに入れる
②
流水にさらし、中心部分に芯が残る程度まで半解凍する
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法③
冷凍馬刺しおすすめの解凍方法の3つ目は、冷蔵庫解凍。
冷凍馬刺しを、冷蔵庫でゆっくり解凍できます。
しかし、薄く切るための半解凍状態を見るのに、何度も冷蔵庫の開けしめが必要なため、冷蔵庫内の温度が上昇するデメリットもあります。
生馬刺しと冷凍馬刺し解凍方法の保存期間
通販購入した馬刺しの保存期間、気になりますよね。
通販で販売されている馬刺しは、生馬刺しも、冷凍馬刺しも、真空パックされているものが殆どです。
それを前提に、
それぞれの保存期間は、
生馬刺し・・・冷蔵庫保存で4〜5日
冷凍馬刺し・・・冷凍庫保存で1〜6ヶ月
では、解凍した馬刺しの保存期間は?
冷凍馬刺しの解凍後の消費期限
馬肉には鉄分が多く含まれています。
鉄分が多い馬肉は、酸化が早く、すぐに黒ずんでしまいます。
冷凍馬刺しの解凍後の保存期間・・・約7日
ちなみに、生馬刺し開封後の消費期限は当日です。
生馬刺しの真空パックの開封後は、その日のうちに食べきるようにしましょう。
もし馬刺しが残ってしまったら?
食べきれずに、馬刺しが残ってしまうことありますよね。
食肉の冷蔵保存の理想温度は、−1度といわれています。
残った馬刺しは、空気が入らないよにラップなどに包み、温度変化が少ない冷蔵庫のチルド室で保存がいいでしょう。
冷凍馬刺しをおいしく食べるための解凍方法と時間まとめ
この記事は、冷凍馬刺しをおいしく食べるための大事な、解凍方法と解凍時間についてご紹介しました。
馬肉は、通販で簡単に購入できる時代になりました。
通販の馬刺しは殆どが冷凍品で流通しています。
馬肉に限らず冷凍されたお肉は、解凍の仕方によっては、お肉本来の旨みを損なってしまうことがあります。
そうならないためにも、解凍の正しい知識を付けることは、とても大事なことです。
特に、生食するお肉は、解凍の仕方の良し悪しで、味が大きく変わってしまう食べ方です。
馬肉は健康や美容、ダイエットや筋肉をつける食品として生で食べる人が多くなってきました。
・冷凍馬肉の正しい解凍方法
・冷凍馬肉の解凍に必要な解凍時間
を知ることは、健康に幸せに生きるスキルを身につけるということにもつながります。
是非、今回ご紹介した冷凍馬刺しの解凍方法と解凍時間を参考に、おいしい馬刺しを堪能してくださいね。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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