日本人に古くから食生活欠かせないなじみのある梅。
手作り梅酒にして飲んだり
塩漬した梅干しがご飯のお供になったりと大活躍。
最近ではお菓子になってるものも見かけたりしますよね。
色々なものに使われている梅の中でも
高級品として有名な梅と言えば和歌山県の
南高梅(なんこううめ)。
※「なんこうばい」といわれることもあります
全国の梅生産量な65%を占める
梅生産量を誇る和歌山県南部町で
古くから作られている南高梅についてご紹介します。
▼手作り梅酒の作り方とポイント
▼南高梅とは
南港梅とは
梅の品種の1つで和歌山県が誇る最高級品梅。
・皮が薄く
・種子が小さく
・果肉が柔らかい
2006年10月27日に
「地域団体商標制度」の
地域ブランドの第一号として登録されました。
▼南高梅の名前の由来(歴史)
南高梅は
江戸時代初期に
当時幕府で老中を務めていた
紀伊国田辺藩主の安藤直次が
収めていた土地に栄養が足りず
作物が全然育たないことを思案して
民衆が
藪(やぶ)梅を育てることで
年貢を減額するということを餌に栽培させ始めました。
年貢の減額と梅の栽培という
お互いにメリットがあるうまい政策を考えたものよね。
こうして栽培され始めた
薮梅は
徳川8大将軍徳川吉宗(とくがわよしむね)の頃には
吉宗も絶賛するほどの出来栄えの梅になりました。
高田貞楠(たかださだぐす)が
明治時代に和歌山県の上南部村(現在の和歌山県みなべ町)で
果実の大きい梅を見つけ
これを高田梅と名付けて栽培をし始めました。
「梅優良母樹選定会」なるものが
1950年に発足され
37種の梅の候補から
最優良品種として高田梅が認定されました。
この時尽力したのが
南部高校の教師で、調査委員長の
竹中勝太郎だったことから
高田梅の高と
南部高校の南をとって
南高梅と名付けられたのが由来だそうです。
個人的には高南梅でも良かったのかななんて思いますし
尽力した竹中勝太郎はどこにも入ってないんですね…
不思議です
▼南高梅の収穫時期
南高梅の収穫時期は
6月前後から青梅として収穫が始まり
収穫せずに残した梅は梅雨の恵みを受けて成熟し
6月中旬から7月中旬にかけて完熟梅として収穫されます。
最初に青梅として収穫されるものは
梅酒などの果実酒として
収穫せずに残して完熟した梅は
梅干しなどに使われます。
豆知識
※梅を完熟させるのになくてはならないのか雨。
漢字で「つゆ」を「梅雨」と書くのはこれが所以。
その他にも
梅雨時期の長雨によりカビ(黴)が生えやすくなることから
「カビ(黴)雨」で黴雨(ばいう)と書かれることもあるそうです。
南港梅と並んで和歌山で有名な梅と言えば
古城(こじろ)梅です。
南高梅は収穫が安定している一方
古城梅は南港梅の6分の1の収穫量。
このため青いダイヤと呼ばれ希少価値が高い品種です。
古城梅は
南高梅に比べ果肉が固く
漬け込んだ時に煮崩れしにくく
梅のエキスもたくさん出るので
梅酒などの果実酒や梅干しなどに最適です。
南高梅に比べ
甘さも控えめで
程良い酸味があり
梅酒にすると
奥の深い梅酒を作ることができます。
ーおわり^-