豚肉料理

【豚すね肉煮豚】やわらかくなる正しい切り方をお肉のプロが解説

スーパーではあまり目にしない「豚すね」。

豚すねは、「カレー」や「シチュー」などをはじめ「煮豚」などの「煮込み料理」にすると絶品です。

でも、豚すねを使った料理を食べた時に「硬いな〜」と感じたことありませんか?

じつは、硬くなるのは切り方に原因があるかもしれません。

では、どんな切り方をすると柔らかくなるのか?

豚すね肉料理がやわらかくなる正しい切り方をお肉のプロが解説します。

この記事を読み終える頃には、豚すねがやわらかくなるの正しい切り方が理解できるようになります。

そして、豚すね料理がワンランクアップするはずです!

今回は、「豚すね肉煮豚」を作る時に、豚すねがやわらかくなる切り方をご紹介します。

 

この記事では、次の人におすすめ!
・豚すね肉煮豚の切り方を知りたい!
・豚すねの特徴を知りたい!

 

では、はじめます!

豚すね肉煮豚がやわらかくなる正しい切り方

豚すねで、煮豚を作る時の「豚すね煮豚がやわらかくなる正しい切り方」をご紹介します。

すごく簡単です♪

⇛豚すね煮豚のレシピ

①豚すねの両端の白い太い筋を切り落とす

豚すねの両端にある白い部分はとても硬い筋です。

相当煮込まないと柔らかくならないので、最初に切り落とします。

切り落としたスジをそのまま煮込んでも大丈夫ですが、食べるには硬いと思います。

出汁を取る程度に考えて使用してください。

 

②豚すねを縦に切る

豚すねのスジの部分が左右になるようにおいて、縦に切ります。

この時、なるべく薄くなるようにスライスしてください。

豚すねは、筋が多く硬めの肉質です。

煮込むことで、ある程度はやわらくなりますが、薄くスライスすることで、さらにやわらかくなります。

生の豚スネ肉が切りにくい場合は、冷凍庫にしばらく入れることで切りやすくなります。

この時、豚すねの表面を指で触って「硬さを感じる程度」がい切りやすい状態です。

 

豚すね肉煮豚がやわらかくなる正しい切り方をご紹介しました。

が・・・

「なんだ、煮豚の切り方なんて簡単じゃん!」。

「記事読む必要なかったな」

「読む時間がもったいなかった!」

と思った人多いのではないでしょうか?

じつは、
今回ご紹介した「豚すね肉煮豚がやわらかくなる正しい切り方」は、お肉がやわらかくなる基本の切り方にそってご紹介しています。

「お肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本」が理解できると、いろいろな料理に応用できます。

ではお肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本とは何か?をご紹介します。

では、いきます!

お肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本とは?

お肉がやわらかくなる正しい切り方繊維の方向の見分け方がポイント!

豚肉に限らず(牛肉でも鶏肉でも)お肉には繊維があります

当然、豚すねにも繊維があります。

豚すねがやわらかくなる正しい切り方繊維の方向の見分け方がポイントになります。

それでは、スネ肉を例に解説していきます。

豚すねの繊維は、矢印方向に長くのびています。

お肉をやわらかくするには、

長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる!

馬肉ブロックを馬刺しに切る時の繊維方向の見分け方

この矢印(繊維)が短くなるように繊維を短く切ることで、
お肉がやわらかくなります。

豚すねの繊維は、下の画像の矢印方向に

 

 

 

 

 

 

長く伸びています。

そして、柔らかくするためには、
長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる!

なので、矢印方向の繊維を短く断ち切ると柔らかくなります。


こんな感じで、繊維が短くなるように包丁をいれるとやわらかくなります。

切る幅が短ければ短いほどやわらかくなります。

【馬肉ブロックの繊維方向の見分け方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説

これを基本に考えてくださいね。

ここで、「あなた」に質問です。

豚すねが柔らかくなる切り方は2つのうちどちらかわかりますか?

正解は下(2枚目の画像)です。

 

解らなかった人は、もう一度基本を読み直してください。

必ず理解できます!

お肉の繊維方向を見分けて、正しい切り方をするとお肉がとてもやわらかくなります。

是非参考にしてください。

【馬肉ブロックの正しい切り方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説

やわらかい馬刺しの切り方

 

 

豚すね肉煮豚の切り方まとめ

一般的に動物の部位は運動量が多いほどかたく運動量が少ない部位はやわらかくなります

豚すねの特徴

すね肉は、
・運動量がとても多いため筋肉が発達していてキメが粗く肉質は硬め
・美容にいいとされるゼラチン質(コラーゲン)が豊富に含まれています

豚すねは、よく動かす部分なので、肉質は豚肉の中でも特に硬い部分。

硬めの肉質は、煮込むことで柔らかくなります。

豚すねは、コラーゲンを多く含む部位で、煮込むことでコラーゲンが鍋に溶け出し、料理にコクをだしてくれます。

そして、豚すねは正しい切り方をすることでやわらかくなります。

豚すねをやわらかくするには、豚すねの繊維方向を見分け、繊維が短くなるように切ることで柔らかくなります。

煮豚に豚すねを使うときは、繊維が短くなるように薄くスライスすることで柔らかくなります。

豚すねを使った煮豚を作る時の参考にしてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

関連記事

豚すね肉とはどんなお肉(部位)|豚すね肉の特徴をお肉のプロが解説豚すね肉の特徴をご紹介します。豚すねの特徴はキメが粗く硬い部位。豚すねはカレーやシチュー、煮豚などの煮込み料理などに最適な部位です。ゼラチン質でコラーゲンも多く含まれているので美容に良いことでも知られています。豚すねの特徴を使い方を知って煮込み料理のレパートリーにお役立てください。...
【豚すねカレー】やわらかくなる正しい切り方をお肉のプロが解説カレーで豚すねを使う時に豚すねがやわらかくなる正しい切り方をご紹介します。豚すねは、豚肉の部の中でも特に硬い部位。豚すねの肉質は、キメが粗く硬めです。しかし、正しい切り方でやわらかくなります。そして、豚すねはコラーゲンを豊富に含む部位。煮込むことでコラーゲンが鍋に溶け出し深みあるコク深いカレーになります。...

 

ABOUT ME
kazu
はじめまして。私は某スーパーで精肉部門責任者歴30年のお肉のプロです。スーパーには毎日沢山のお客様が来店され色々なお肉の質問を受けます。「えッ、こんな疑問があるのか!」と気づかされることが多いです。お肉の疑問を解決して、「おいしいお肉」を食べてほしい!そんな思いから「お肉の基礎知識」などをブログで発信しています。少しでも、あなたのお役に立てたなら嬉しいです!