痛風・健康

【痛風予防】ビールと5種類のアルコールのプリン体含有量は?

風が吹いても痛い痛風発作

歩くのもつらい痛風は、二度と経験したくないですよね。

私も6年前に痛風発作に襲われた一人で、あの時の痛みは二度と経験したくないです

痛風発作はどうして起こるのでしょうか?

痛風の原因となるものとして有名なのが、ビールの飲みすぎによる「プリン体の摂りすぎ」。

ビールはプリン体を多く含むため、毎日たくさん飲むと痛風発症のリスクが高くなります。

そして、お酒の飲みすぎ以外にも、プリン体を多く含む食材をたくさん摂ることも痛風になる要因です。

痛風になるとお酒と、食べ物には気を使いますよね。

普段飲んでいるアルコールや食べている食材にはどのくらいのプリン体が含まれているのかご存知ですか?

この記事は、次の人におすすめです!
・お酒や食材に含まれるプリン体含有量を知りたい!
・プリン体含有量の多いお酒と少ないお酒を知りたい!

 

痛風発作が心配で、「アルコールは何を飲んでいいか」、「食べてはいけプリン体含有量の多い食材は何?」と迷っている方は参考にしてください。

 

では、はじめます!

 

痛風発作はなぜ起こる?

痛風は血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が長い間続くと発症します。

特に、アルコールを毎日大量に飲む人は
飲まない人に比べて痛風リスクが2倍になります。

お酒の中でも特にプリン体含有量が多いのがビール

毎日たくさんビールを飲む方は痛風になるリスクが高いので気をつけてください。

痛風について詳しく知りたい人は参考にしてください。
痛風とはどんな病気

 

一日のプリン体摂取量

痛風治療のガイドラインでは、一日のプリン体摂取を400mg以下に抑えることが推奨されています。

一日のプリン体摂取量を400mgに抑えるためには、
・高プリン体の摂取回数を減らす
・3食のうち1食でもプリン体の少ない食品を中心の食事メニューにする
ことで一日のプリン体摂取量を400mgに抑えることができます。

プリン体含有量が多い・少ないとは?

プリン体含有量が「多い」「少ない」とはどのくらいの含有量なのでしょうか?

高尿酸血症と痛風治療のガイドラインでは、食品100gに含まれるプリン体含有量が、
・300mg以上 ・・・極めて多い
・200~300mg ・・・多い50~100mg
・50〜100mg・・・少ない
・50mg以下・・・ 極めて少ない
としています。

それでは、ビールのプリン体含有をご紹介します。

ビール

ビールは、醸造酒の一種。

ビールは、蒸留酒やビール以外の醸造酒に比べ、プリン体が多いお酒です。

ビールには、「一般のビール」「地ビール」「発泡酒」があります。

そして、それぞれプリン体含有量が違います。

よくビールは痛風によくないと言われますが、その理由をご存知ですか?

ビールが痛風によくない理由

ビールが痛風によくないといわれるのは、プリン体含有量が多いだけではありません。

ビールは、ビールの原料の酵母や麦芽に含まれるプリン体が、尿酸値を上昇させやすいといわれていることが理由です。

ビールのプリン体含有量

ビールは、醸造酒の中の一種ですが、醸造酒の中ではプリン体含有量が多い部類にはいります。

そして、ビールの種類でもプリン体含有量が違います。

ビールの種類 100gあたりのプリン体含有量
一般のビール 4〜8mg
発泡種 2〜4mg
地ビール 4〜14mg

 

痛風によくないアルコールで、だれもが一番目に思い浮かべるのがビール。

でも、ホントにビールのプリン体含有量は多いのでしょうか?

プリン体含有量を比較するためにも、ビール以外のお酒のプリン体含有量をご紹介します。

ビール以外のお酒のプリン体含有量

お酒は、
・蒸留酒
・醸造酒
に大きく分けることができます。

蒸留酒

水とアルコールの沸点の違いを利用して作る酒のことを蒸留酒といいます。

アルコールは、水よりも沸点が低く早く気化します。

沸点の違いを利用して気化させ、気化したものを冷やして液体に戻してアルコール度数の高い液体をつくります。

沸点の違いを利用してできたものを蒸留酒といいます。

「焼酎」や「ウイスキー」「ブランデー」などが蒸留酒にあたります。

それぞれの蒸留酒に含まれるプリン体の含有量は次の表の通りです。

蒸留酒プリン体含有量

蒸留酒の種類 100gあたりのプリン体含有量
ウイスキー 0.1mg
ブランデー 0.4mg
焼酎(25度) 0mg
泡盛 0mg
梅酒 0.2mg

ビールと比較してみてください。

ビールの種類 100gあたりのプリン体含有量
一般のビール 4〜8mg
発泡種 2〜4mg
地ビール 4〜14mg

 

プリン体含有量、かなり違いますよね。

この数字をみると、ビールは痛風によくないのは納得ですよね。

醸造酒

醸造酒とは、原料に糖類が含まれ、酵母を加えるだけで発酵させられるお酒のことです。

醸造酒の代表的なものは、
・ぶどうを発酵させた「ワイン」
・米を発酵させた「日本酒」
・大麦を発酵させた「ビール」

醸造酒は、
・アルコール度数は比較的低め
・アルコール度数は高くても20度くらい
が特徴のお酒です。

醸造酒は、原料のうまみを残すため、ワインやビール、日本酒それぞれの一番おいしいタイミングで発酵を止めています。

紹興酒

紹興酒は中国のお酒。

中国では、穀物の醸造酒を黄酒(ホワンチュウ)と呼びます。

黄酒の中でも、原料がもち米の黄酒を長期熟成させたものを、老酒(ラオチュウ)と呼びます。

もち米を原料とした老酒の一種が紹興酒。

醸造酒のプリン体含有量

醸造酒のプリン体含有量は次の通リです。

醸造酒の種類 100gあたりのプリン体含有量
日本酒 1.2mg
ワイン 0.4mg
紹興酒 11.6mg

痛風予防のための尿酸値を上げない飲酒量

痛風予防のための、尿酸値をあげない飲酒量は、
・ビール・・・500ml以下
・日本酒1合以下
・ウイスキー60ml以下です。

どうしても飲まなければいけないお酒の席とかでは、プリン体が多いビールは避けましょう。

そして、プリン体含有量の少ないお酒にしましょう。

痛風予防まとめ

痛風予防のための、プリン体含有量の多いお酒と、一日の飲酒量をご紹介しました。

参考になったでしょうか?

それじゃあ、痛風を予防するためには、プリン体の少ないお酒なら飲んでも大丈夫なのでしょうか?

結論からいいます。

痛風予防のためには、プリン体含有量が多い「ビールを控えれば大丈夫!」では不十分。

尿酸値が高い人はアルコールの飲酒量を見直すことの方が大事です。

実は、プリン体は体内(肝臓)でも作られます。

割合としては、
・体内で70〜80%
・食事からの摂取20〜30%
程度です。

なので、痛風予防のためには、体内で作られるプリン体を少なくすることの方が大切なんです。

そのためには、体内でつくられるプリン体を抑えるために、アルコールは飲酒量を少くすることが大事。

飲酒は、体内でのプリン体生成を促します。

そして、アルコール大量飲酒は尿酸値を上昇さることになります。

いくらプリン体の少ないアルコールでも、飲む量が多ければ、痛風になるリスクが高くなります。

痛風予防のたには、
・プリン体の少ないアルコール飲料を選ぶ
・アルコールの飲酒量を少なくする
この2つが痛風予防には有効です。

参考にしてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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