豚肉部位 特徴

【プロ直伝】失敗しない豚バラ肉の選び方・見分け方|バラ肉の特徴・用途をお肉のプロが解説

さまざまな料理につかわれる豚肉。

豚肉には、いろいろな部位がありますが、その中でも、バラ肉は人気の部位です。

牛肉などに比べ値段も手頃なこともあり、食卓に登場する回数も多いのではないでしょうか。

バラ肉は、「薄切り」や「ブロック」などとして売られていす。

バラ薄切りなども、いろいろな使い道がありますが、今回は、ブロック肉の選び方についてご紹介します。

ブロック肉の選び方の目利きができるようになると、おいしい豚バラブロックを選べるようになります。

そして、料理の腕もワンランクあがるはずです!

この記事は、次の人におすすめです!

・おいしい豚バラブロックの選び方を知りたい!
・豚バラ角煮用のブロック肉の選び方を知りたい!

では、はじめます!

 

豚バラはどこの部位?

バラ肉は、アバラ付近のお肉。

脂身の甘さが人気の部位です。

 

 

豚バラの特徴

一般的にお肉は、
・キメが細かい=柔らかい肉質
・キメが粗い=硬めの肉質
になります。

豚バラのキメは、やや粗目。

しかし、脂身が豊富なので、キメは粗くてもジューシーで柔らかい肉質です。

脂身と赤身が三層に重なっていることから三枚肉」ともいわれています。

バラ肉は、「脂身」の甘さと「赤身」特有の旨みが混ざりあった味わいの部位。

バラ肉特有の味わいは他の部位では味わうことができません。

バラ肉は、脂身が多かったり、少なかったりと、かなり肉質に違いがあります。

なので、豚バラブロックは料理用途に合わせて選ぶことが大事です。

それでは、おいしいバラの選び方をご紹介します。

 

おいしいバラ肉の選び方

おいしいバラ肉を選ぶポイントは4つ。

・新鮮なものを選ぶ
・脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ
・表面がみずみずしいものを選ぶ
・ドリップが出ていないものを選ぶ

新鮮なものを選ぶ

スーパーで売られているブロック肉のパックには、
・加工日
・消費期限
が記載されています。

お肉に限らず、食品は、時間とともに劣化していきます。

通常、豚肉の消費期限は4日です。

加工日当日を含め4日が消費期限です。

豚バラブロックを選ぶ際は、加工日当日の新鮮な物を選ぶようにしましょう。

脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ

バラ肉は、脂身と赤身が交互に重なる「三層構造」の部位。

この三層構造の、「脂身」と「赤身」の境目の見た目がはっきりしている物を選んでください。

「境目がはっきりしている物」は、新鮮で味も濃くジューシー。
逆に、「境目がぼやけている物」は鮮度がおちています。

鮮度が劣化しているバラ肉は、適度に歯ごたえのあるお肉の食感をだす「赤身」部分がふにゃふにゃになっていることが多いです。

脂身部分も、本来のジューシーさが、脂っこいだけの味になっている物が多いです。

バラブロック購入の際は「脂身」と「赤身」の境目がはっきりしているかをしっかり確認しましょう。

表面がみずみずしいものを選ぶ

新鮮なバラ肉ブロックは、表面に光沢があり、みずみずしさがあります。

バラ肉は、鮮度が落ちて劣化すると、お肉の表面が乾燥した状態になります。

そして、バラ肉本来の旨味も飛んでしまいます。

鮮度が落ちると「みずみずしさ」が失われ食感もわるくなります。

バラ肉ブロックを選ぶ時には、
・表面に光沢がある
・表面みずみずしい
物を選ぶようにしましょう。

ドリップが出ていないものを選ぶ

お肉のドリップの元は「旨味成分」です。

スーパーなどで、バラ肉ブロックを買う時、赤い肉汁が出ている物は選ばないようにしましょう。

肉汁が出ている物は、肉汁といっしょに「旨味成分」まで外にでてしまっています。

バラ肉購入の際は、「ドリップ」の有無をしっかり確かめましょう。

それでは、豚バラブロックの定番料理「角煮」のお肉の選び方をご紹介します。

角煮用のバラブロックの選び方

豚バラ肉はこのような形をしています。

スーパーでは、下のようにカットしてお店に並べます。

パック詰めしたバラ肉ブロックです。

角煮に最適な部分の選び方

角煮用のバラ肉に最適なおすすめの部分は、

右から、2〜4番めがおすすめです。

角煮は、脂身が多すぎるとくどくなり、赤身が多いとパサパサになります。

バラ肉は、画像の右側が最も脂身が多く、左に行くにしたがって、赤身が多くなっていきます。

角煮用のバラ肉ブロックは、脂身と赤身が適度にあり、脂身と赤身のバランスがいい次のような部分がおすすめ。


脂身と赤みが適度にある部分(画像)がバラブロックが角煮にはおすすめです。

角煮用のバラブロック肉の選ぶ時の参考にしてくださいね。

ところで、

あなたは、作った豚バラ角煮を食べて「ちょっと硬いな」と思ったことありませんか?

それは、切り方を間違っているのが原因かもしれません。

そこで、角煮がやわらかくなるバラ肉の正しい切り方をご紹介します。

と、その前に・・・

切り方を間違えると、なぜ硬くなるのか?

硬くなる原因を理解することで、バラブロックに限らず、他の部位のブロック肉にも応用ができるようになります。

ブロック肉料理で食感が硬くなるのは、「お肉の繊維」が大きく関係しています。

豚バラブロックの繊維


豚肉に限らず(牛肉でも鶏肉でも)お肉には繊維があります

当然、バラ肉にも繊維があります

ブロック肉をやわらかくする正しい切り方繊維の方向の見極めがポイントになります。

【馬肉ブロックの繊維方向の見分け方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説

ここで、「あなた」に質問です。

豚バラブロックが柔らかくなる切り方は2つのうちどちらかわかりますか?



正解は下(2枚目の画像)です。

なぜ、2枚目の切り方が正しいのかを解説します。

 

ブロック肉をやわらかくする正しい切り方は使う部位の繊維方向の見極めがポイントです。

 

豚バラ肉ブロックの繊維は、矢印方向に長くのびています。

お肉をやわらかくするには、

長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる!

 

この矢印(繊維)が短くなるように繊維を短く切ることで、
お肉がやわらかくなります。

なので、2枚目の画像が正しい切り方です。

これを基本に、バラブロックの定番料理「角煮」の正しい切り方をご紹介します。

バラ角煮が柔らかくなる正しい切り方

 

まずは、角煮の大きさにバラブロックを縦に切ります。

切り終わったら、それをお好みの厚さに横にきります。

これだけです!

下のように、繊維に沿った切り方はNGです。

繊維に沿って平行に切ると、硬さを左右する繊維が長くなるので固くなってしまいます。

柔らかくするためには、繊維が短くなるように切りましょう。

 

豚バラは、おいしいだけではなく栄養化も高い部位です。

バラ肉の栄養素

バラ肉には、人間が生きていくうえで必要な5大栄養が含まれています。

5大栄養素とは、
・タンパク質
・糖質
・脂質
・ビタミン
・ミネラル

タンパク質

タンパク質は、筋肉、内臓、血液、皮膚など体をつくる成分。
人間の体を車に例えると、ボディやエンジン材料になります。

車は、ボディやエンジンがしっかりしていないと早く走れません。
それと同じで、タンパク質は人間の体にも大切な栄養素です。

タンパク質を構成する成分は、20種類のうち9種類しか体内で作れません。
それ以外は、食品などから補わなければなりません。

豚肉には、体に必要なタンパク質が豊富に含まれているので積極的に食べましょう。

糖質・脂質

脂質は少ない量でも効率的にエネルギーを作り出すことができます。
しかし、摂りすぎると肥満のもとになんるので気を付けましょう。

糖質は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられ体や脳を動かすエネルギー源になります。

ビタミン・ミネラル

タンパク質、糖質、脂質の分解や合成をたすけるのがビタミンとミネラル。
エネルギーにはなりませんが、健康維持や体調維持にかかせない栄養素です。

ビタミンは体内では殆ど作ることができません。
ビタミンを多く含む野菜や果物で摂取しましょう。

ミネラルも同じく体内で合成できなので、野菜、果物、海藻、乳製品などから摂取しましょう。

 

豚バラの選び方まとめ

この記事では、バラブロックの選び方をご紹介しました。

おいしいバラブロックを選ぶポイントは4つ。

・新鮮なものを選ぶ
・脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ
・表面がみずみずしいものを選ぶ
・ドリップが出ていないものを選ぶ

新鮮なものを選ぶ

スーパーで売られているブロック肉のパックには、
・加工日
・消費期限
が記載されています。

お肉に限らず、食品は、時間とともに劣化していきます。

通常、豚肉の消費期限は4日です。

加工日当日を含め4日が消費期限です。

なるべく、加工日当日の新鮮な物を選ぶようにしましょう。

脂身と赤身にの境目がはっきりしている物を選ぶ

バラ肉は、脂身と赤身が交互に重なる「三層構造」の部位。

この三層構造の、「脂身」と「赤身」の境目の見た目がはっきりしている物を選んでください。

「境目がはっきりしている物」は、新鮮で味も濃くジューシー。
逆に、「境目がぼやけている物」は鮮度がおちているものになります。

鮮度が劣化しているバラ肉は、適度に歯ごたえのあるお肉の食感をだす「赤身」部分がふにゃふにゃになっていることが多いです。

脂身部分も、本来のジューシーさが、脂っこいだけの味になっている物が多いです。

なので、購入の際は「脂身」と「赤身」の境目がはっきりしているかをしっかり観察してくださいね。

表面がみずみずしいものを選ぶ

新鮮なバラ肉は、表面に光沢があり、みずみずしさがあります。

バラ肉は、鮮度が落ちて劣化すると、お肉の表面が乾燥して、旨味もそれとともに飛んでしまします。
鮮度が落ちると「みずみずしさ」も失われ、食感もわるくなります。

バラ肉を選ぶ時には、
・表面に光沢がある
・表面みずみずしい
物を選ぶようにしてくださいね。

ドリップが出ていないものを選ぶ

お肉のドリップの元は「旨味成分」です。

スーパーなどで、バラ肉を買う時、赤い肉汁が出ている物を見かけることがあります。
肉汁が出ている物ほど、鮮度がわるく、肉汁といっしょに「旨味成分」まで外にでてしまっています。

バラ肉購入の際は、「ドリップ」の有無をしっかり確かめましょう。

バラブロックの選び方の目利きができるようになると、お料理にあうバラブロックを選ぶことができるようになります。

お料理にピッタリのバラブロックを選べることで、
・出来上がったお料理がおいしくなる
・出来上がったお料理の出来栄えもアップ
します。

バラブロックを使った定番料理角煮も、選び方で一つで、味がかわってきます。

今回、角煮におすすめのバラブロック選び方は、是非参考にして頂きたいです!

そして、角煮を柔らかくする切り方も参考にしてください。

お肉の繊維方向を正しく見分け、正しい切り方で、角煮がやわらかくなり、そして美味しくなります。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

 

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はじめまして。私は某スーパーで精肉部門責任者歴30年のお肉のプロです。スーパーには毎日沢山のお客様が来店され色々なお肉の質問を受けます。「えッ、こんな疑問があるのか!」と気づかされることが多いです。お肉の疑問を解決して、「おいしいお肉」を食べてほしい!そんな思いから「お肉の基礎知識」などをブログで発信しています。少しでも、あなたのお役に立てたなら嬉しいです!