【豚すね何に使う】料理用途と特徴をお肉のプロが解説

豚すね肉って、どんなお肉（部位）か知ってますか？

牛すね肉は、ビーフシチュなどでの煮込み料理につかうと絶品ですよね。

豚すね肉も、牛すね肉と同じく煮込むことでやわらかくなりコクの深い料理になります。

豚すね肉は、牛すね肉に比べ値段もお値打ちに購入できます。

しかし、豚すね肉はそもそもスーパーでも見かけないので、豚すねを知らない人も多いのではないでしょうか？

豚すねは、「ゼラチン質」で「コラーゲン」も豊富に含まれているので美肌にもいいです。

あまりなじみのない豚すね肉ですが、
・豚すねの特徴は？
・豚すねは何に使うといいの？
でしょうか。

 

では、はじめます！

 

豚すね肉とはどこにある部位

豚すね肉はすねですから、足(前足後ろ足)の先端部分（すね）に位置する部位。

 

 

豚すね肉の特徴

一般的に動物の部位は、
・運動量が多い部位はかたく
・運動量がすくない部位はやわらかく
くなります。

すね肉は、運動量がとても多いため筋肉が発達していて肉質は硬めです。

すね肉には、美容に良いといわれるゼラチン質(コラーゲン）が豊富に含まれています。

 

 

豚すね肉の用途

豚すねは、よく動かす部分なので、筋肉繊維が発達していてスジが多く硬い肉質。

豚すねは、肉質は硬めですが、ゼラチン質でコラーゲンを多く含む部位なので煮込むことでやわらかくなります。

豚すね肉の用途としては、
・カレー
・シチュー
・煮豚
・ハンバーグ
などの料理に最適。

 

豚すね肉料理①カレー

豚すねは、煮込んでつくる「カレー」に使うとおいしくなります。

豚すねは運動量の多い部位なので、筋が多く硬めの肉質です。

しかし、繊維方向を見分けて正しく切ることでやわらかくなります。

豚すね肉をカレーに使う時の正しい切り方をご紹介します。

カレー用の豚すね肉の正しい切り方

豚すねで、カレーを作る時の「豚すねがやわらかくなる正しい切り方」をご紹介します。

すごく簡単です♪

⇛豚すね肉カレーレシピ

①豚すねの両端の白い太い筋を切り落とす

豚すねの両端にある白い部分はとても硬い筋です。

相当煮込まないと柔らかくならないので、最初に切り落とします。

切り落としたスジをそのまま煮込んでも大丈夫ですが、食べるには硬いと思います。

出汁を取る程度に考えて使用してください。

②スネ肉を横に切る

豚すねをお好みの大きさに横に切ってください。

大きければ大きいほど煮込む時間が長くなります。

しかし、煮込み時間が長くなることで、豚すねに含まれるコラーゲンが鍋に溶け出して深みのあるカレーに仕上がります。

③横に切った豚すねを縦に切る

横に切った豚すねを、今度は縦に切ります。

この時、一つ一つの大きさが均等になるように切るのが「豚すねカレー」をおいしくするコツです。

大きさはお好みでいいんですが、豚すねの旨みがでるように少し大きめに切るのがおすすめ。

大きめにしたいのであれば、横に２等分、小さめがいいのであれば、３等分くらいに切ってください。

豚すねカレーがやわらかくなる正しい切り方をご紹介しました。

が・・・

「なんだ、切り方なんてどうでもいいんだ」。

「記事読む必要なかったな」

「読む時間がもったいなかった！」

と思った人多いのではないでしょうか？

しかし、カレー用の切り方は、
・一つ一つが同じ大きさになるように「サイコロ状に切る」だけ
でいいんですが、

じつは、
今回ご紹介した「豚すねカレー用がやわらかくなる正しい切り方」は、お肉がやわらかくなる基本の切り方にそってご紹介しています。

「お肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本」が理解できると、いろいろな料理に応用できます。

ではお肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本とは何か？をご紹介します。

では、いきます！

お肉がやわらかかくなる正しい切り方の基本とは？

お肉がやわらかくなる正しい切り方は繊維の方向の見分け方がポイント！

豚肉に限らず（牛肉でも鶏肉でも）お肉には繊維があります。

当然、豚すねにも繊維があります。

豚すねがやわらかくなる正しい切り方も繊維の方向の見分け方がポイントになります。

それでは、スネ肉を例に解説していきます。

豚すねの繊維は、矢印方向に長くのびています。

お肉をやわらかくするには、

長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる！

馬肉ブロックを馬刺しに切る時の繊維方向の見分け方

この矢印（繊維）が短くなるように繊維を短く切ることで、
お肉がやわらかくなります。

豚すねの繊維は、下の画像の矢印方向に

 

 

 

 

 

 

長く伸びています。

そして、柔らかくするためには、
長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる！

なので、矢印方向の繊維を短く切ると柔らかくなります。

こんな感じで、繊維が短くなるように包丁をいれるとやわらかくなります。

切る幅が短ければ短いほどやわらかくなります。

【馬肉ブロックの繊維方向の見分け方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説

これを基本に考えてくださいね。

ここで、「あなた」に質問です。

豚すねが柔らかくなる切り方は2つのうちどちらかわかりますか？

正解は下（2枚目の画像）です。

 

解らなかった人は、もう一度基本を読み直してください。

必ず理解できます！

お肉の繊維方向を見分けて、正しい切り方をするとお肉がとてもやわらかくなります。

是非参考にしてください。

⇛【馬肉ブロックの正しい切り方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説

 

 

豚すね肉をみかけない理由

カレーやシチューなど、煮込み料理に最適な豚すね。

ですが、スーパーでは豚すねを売り場で見かけることはとても少ないですよね。

実は、豚すねがスーパーなどの売り場に並んでいないのには理由があります。

豚すねを見かかけない理由

豚すね肉ですが、「豚すね」または「豚すねブロック」として販売しても売れにというのが一番の理由です。

そこで、考えられたのが、他の部位と混ぜて商品化する方法。

よく、スーパーの売り場に「豚小間切れ」という商品みかけますよね？

そうです。

豚すねは、豚こま切れの材料として他の部位と混ぜて薄切り肉で販売されています。

 

豚すね肉が欲しいときは何処で買える？

殆どのスーパーでは豚すね肉は、「すね肉の形」のままで売り場に並んでいることは少ないです。

では、何処で買えるのか？

豚すねは何処で買えるの？

全部ではないですが、実は買えるスーパーもあります。

実際、私の勤めているスーパーでは毎日すね肉をつかって豚小間作りをしています。

豚すね肉が欲しい時は、
・お店で豚すねをつかって豚小間作りをしているスーパーの精肉担当者と相談すると売ってくれると思います。

そしてもう一つの方法が、
・冷凍流通が多いですが、通販でも販売されています。

豚すね肉が欲しい時は参考にしてください。

豚すねの特徴まとめ

豚すねは、あまり目にしないので馴染みがない人が多い部位です。

馴染みがないだけに、何に使うとおいしいのか？

疑問ですよね。

豚すねは、ゼラチン質でコラーゲンが豊富にふくまれています。

なので、「煮込み料理」に最適です！

豚すねは、コラーゲンも豊富に含まれています。

なので、美容にもいい！

豚すねを使ったおすすめの料理は、
・カレー
・シチュー
・煮豚
・ハンバーグ
などの料理におすすめです。

特におすすめするのは、ハンバーグと煮豚。

豚すねを見かけたら、即買いして「煮込み料理」に挑戦してみてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

関連記事

豚すね肉とはどんなお肉（部位）｜豚すね肉の特徴をお肉のプロが解説豚すね肉の特徴をご紹介します。豚すねの特徴はキメが粗く硬い部位。豚すねはカレーやシチュー、煮豚などの煮込み料理などに最適な部位です。ゼラチン質でコラーゲンも多く含まれているので美容に良いことでも知られています。豚すねの特徴を使い方を知って煮込み料理のレパートリーにお役立てください。...

【豚すね肉の切り方】やわらかくなる正しい方法をお肉のプロが解説豚すね肉料理がやわらかくなる正しい切り方をご紹介します。豚すねはキメが粗く硬めの肉質です。硬めの肉質の豚すねですが正しい切り方をすると柔らかくなります。硬めの肉質の豚すねは「煮込み料理」にむいています。煮込むことでゼラ豚すねはゼラチン質で美容にもいいコラーゲンが豊富に含まれています。...

【豚すねカレー】やわらかくなる正しい切り方をお肉のプロが解説カレーで豚すねを使う時に豚すねがやわらかくなる正しい切り方をご紹介します。豚すねは、豚肉の部の中でも特に硬い部位。豚すねの肉質は、キメが粗く硬めです。しかし、正しい切り方でやわらかくなります。そして、豚すねはコラーゲンを豊富に含む部位。煮込むことでコラーゲンが鍋に溶け出し深みあるコク深いカレーになります。...

肉汁あふれるすねハンバーグ

トロトロ豚すね煮豚