豚バラブロックの定番料理といえば、角煮が最初に思い浮かびますよね。
しかし角煮は、下茹でや味付けなど、調理にも時間がかかかって大変という人多いのではないでしょうか。
あなたは、角煮以外で豚バラブロックは何に使いますか?
料理に時間をかけれないときに、豚バラブロックをつかった簡単メニューを知っておくと便利ですよね。
この記事では、豚バラブロックの簡単調理法をご紹介します。
この記事は次の人におすすめです!
・豚バラブロックの簡単な使い方を知りたい!
・豚バラブロックの正しい切り方を知りたい!
では、はじめます!
豚バラブロックをおいしくするためには、バラ肉の特徴を知ることはとても大切です。
目次
豚バラ肉の特徴
一般的にお肉は、
・キメが細かいほど柔らかい肉質
・キメが粗ければ硬めの肉質
になります。
豚バラのキメは、やや粗目。
しかし、脂身が豊富なので、キメは粗くてもジューシーで柔らかい肉質です。
脂身と赤身が三層に重なっていることから「三枚肉」ともいわれています。
バラ肉の、「脂身」の甘さと「赤身」特有の旨みが混ざりあった味わいは、バラ肉以外では味わうことができません。
バラ肉は、他の部位に比べ、脂身が多かったり、少なかったりと、かなり肉質に違いがあります。
豚バラの特徴がわかったところで、早速角煮以外のバラブロックの使い方を5つご紹介します。
豚バラブロックの使い方
今回ご紹介する豚バラブロックの使い方は5つ。
・あっさり「ゆで豚」
・厚めに切って焼く
・豚串カツ
・焼豚
・開化丼
豚バラブロックの使い方①「ゆで豚」
豚バラブロックは脂身の多い部位です。
しかし、豚バラの脂は茹でることで脂が落ちて、さっぱりとした味わいになります。
そして、さっぱり感を損なわないように、タレもさっぱりした「ポン酢」や「塩ダレ」、「香味ソース」などのさっぱり系のものを使うことでより、脂っこさがなくなります。
ゆで豚は、そのまま食べるのも美味しいですが、一度茹でておけば、ラーメンのトッピングやチャーハンの具材としても使えます。
バラブロックは、ゆで豚にすることで、いろいろなアレンジができるので一度挑戦してみてください。
豚バラブロックの使い方②厚めに切って焼く
豚バラはやわらかい部位です。
やわらかいバラブロックは、厚めに切って焼くだけで、ボリューム満点のおかずになります。
こってり系の厚切りの豚バラは、焼肉のタレや塩胡椒、七味などが合いますよ。
ほかに豚バラ厚切りは、韓国料理の定番「サムギョプサル」や焼き鳥のように串に刺して食べる「串焼き」にもなります。
串焼きのとき、豚バラの間に野菜を入れれば、彩りもよく栄養バランスも良くなります。
豚バラブロックの使い方③豚串カツ
豚バラブロックは、パン粉を付けて油で揚げる串カツもいいですよね。
豚バラ串カツは、サクッっと揚がった衣と厚切り豚バラ肉のジューシーさの両方を同時に味わえる料理です。
豚バラブロックの使い方④焼豚
スーパーで売られている豚バラブロックを切らずに、そのまま、使います。
豚バラブロックに好みのスパイスをすり込んで風味つけした後オーブンで焼きます。
焼きあがるまでは、じっくり時間をかけてしっかり焼きましょう。
中まで火を通すのには時間がかかりますが、焼いたバラブロックは表面はカリカリ、中はジューシーなおいしさに仕上がります。
バラブロックをオーブンで焼くときに、ブロック肉の下に野菜を敷いておけば、豚バラ肉に添える焼き野菜も同時にできるので一石二鳥。
お試しください。
豚バラブロックの使い方⑤開化丼
豚バラブロックを薄切りにして、玉ねぎと甘辛く煮込み、卵でとじてごはんに乗せると開化丼に。
関西では、開化丼は他人丼と呼ばれているみたいですね。
開化丼は、鶏肉を使った親子丼と味付けは同じですが、豚バラを使うことで鶏肉とは違う食感や風味を楽しむことができます。
豚バラブロックの使い方を5つご紹介しましたが、豚バラブロックは正しい切り方をすることで柔らかくなります。
豚バラブロックがやわらかくなる正しい切り方をご紹介します。
バラ肉の繊維の見分け方と正しい切り方
豚肉に限らず(牛肉でも鶏肉でも)お肉には繊維があります。
当然、バラ肉にも繊維があります。
ブロック肉をやわらかくする正しい切り方は繊維の方向の見極めがポイントになります。
【馬肉ブロックの繊維方向の見分け方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説
ここで、「あなた」に質問です。
豚バラブロックが柔らかくなる切り方は2つのうちどちらかわかりますか?
正解は下(2枚目の画像)です。
なぜ、2枚目の切り方が正しいのかを解説します。
ブロック肉をやわらかくする正しい切り方は使う部位の繊維の方向の見極めがポイントでしす。
【馬肉ブロックの正しい切り方】馬刺しがやわらかくなる切り方をお肉のプロが解説
豚バラ肉ブロックの繊維方向は、矢印方向に長くのびています。
お肉をやわらかくするには、
長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる!
この矢印(筋目)が短くなるように繊維を短く切ることで、
お肉がやわらかくなります。
なので、2枚目の画像が正しい切り方です。
それではこれを基本に、用途別に豚バラ肉ブロックがやわらかくなる切り方を解説します。
バラとんかつがやわらかくなる切り方
とんかつに使う豚肉の部位といえば、「ロース」や「ヒレ」が多いですが、バラとんかつも食べ応えがあり、脂身好きの方にはおすすめの部位です。
とんかつに揚げることで、バラとんかつ自体はやわらかくなりますが、繊維方向を見極め正しい切り方をすることで、さらにやわらかくなります。
早速、バラとんかつが柔らかくなる切り方をご紹介したいところなんですが・・・
その前に、
バラ肉は、1枚の中でも、脂身の割合が多い部分と赤身の割合が多い部分があります。
バラ肉の1枚の画像をご覧ください。
画像右側がバラ肉の中で最も脂身が多い部分です。
そして、左側になるほど赤身の割合がおおくなっていきます。
豚肉の脂身が好きな方は、右側を選んでください。
脂身が苦手という方は、真ん中から左側を選ぶといいです。
私のおすすめの部分は、ズバリ、バラ肉の真ん中部分。
脂身と赤身のバランスがとても良く、とんかつにするとジューシーな旨味がある部分です。
とんかつに最適な部分を、画像でご紹介すると、
右から3つ目か4つ目が狙いめです。
こんな感じのブロックを選んでください。
脂身と赤身が交互に、とてもいいバランスの入り方です。
それでは、柔らかくなる切り方をご紹介します。
先程も、ご紹介しましたが、お肉は繊維方向を見分け、繊維を短く切ることで柔らかくなります。
バラ肉の繊維方向は、
矢印方向に長くのびています。
なので、
やわらかくなる、正しい切り方は、
です。
厚さをしては、1〜2cmくらいがベスト。
1〜2cmできることで、油っこさをあまり感じることなくジューシーさもでます。
食べやすくするために、一口サイズにに切ってもいいですよね。
バラブロックの大きさにもよりますが、縦に3〜4つに小分けして、上の画像のように切ると一口サイズになり食べやすくなります。
お試しください。
豚バラ角煮をやわらかくする切り方
豚バラ肉ブロックを使った代表的な料理といえば
豚角煮
角煮は煮込み料理なのでお肉自体は柔らかくなりますが、より食感をやわらかくするには切り方に気を付けるだけでもっと美味しい豚角煮になります。
非常の大事なのでもう一度確認します。
角煮を柔らかくする切り方はどっち?
もう、わかりますよね!?
正解は、2枚目の切り方です。
ただ画像のような切り方では大きすぎるので、まずは、縦に3~4等分に切ります。
そして、筋目が短くなるように横に切ってください。
おすすめの大きさは、縦、横「4cm角」が理想です。
あとは、いつものように料理するだけでやわらかくて美味しい豚角煮ができあがります。
柔らかくて、美味しい角煮を作るためには切り方の他に、
・下茹で時間
・調味料を入れるタイミング
・角煮にあうバラ肉を選ぶ
なども重要です。
豚バラブロックを焼肉用にする正しい切り方
スーパーで焼肉用のお肉を買うのも簡単でいいですが、自分好みの厚さで焼肉したい時もありますよね。
そんな時に役立つのがブロック肉の正しい切り方。
豚バラ焼肉も基本的には豚角煮と同じ切り方です。焼肉ですから一口サイズの大きさにすると食べやすいので角煮よりはやや小さめに柵どりしてください。
※柵どりとはお肉を筋目に沿って平行に切ること
ところで、お肉を焼肉用のように薄く切るのってむずかしくないですか。
じつは、切りやすくする裏技があります。
バラブロックを柵どりした状態で少しの間(指でさわってお肉の表面がかたくなるくらい)約5~10分くらいでいいです。
冷蔵庫の冷凍庫にいれると切りやすくなります。一度お試しください。
豚バラねぎま串の正しい切り方
豚バラねぎま串の正しい切り方をご紹介します。
まず、筋目に平行に縦に柵どりします。
※柵どりとはお肉を筋目に沿って平行に切ること
あとは、横に好みの厚さに切って串に刺すだけでやわらかい豚バラねぎま串のできあがりです。
サムギョプサルが柔らかくなる切り方
日本と同じで牛肉は高級食材の韓国。手ごろな定番の豚肉料理としてサムギョプサルは人気。
サムギョプサル用のお肉はどれ?おすすめのバラ肉の特徴と切り方をお肉のプロが解説
「サムギョプサル」とは、豚のバラ肉を使った焼肉で、赤身と脂身が3層になっていることから、韓国語で「サム(三)ギョプ(層)サル(肉)」と呼ばれています。牛焼肉よりも豚焼肉が人気の韓国で「サムギョプサル」は豚焼肉の中でも圧倒的な消費量を記録。国民的な人気を誇る焼肉として「韓国焼肉=サムギョプサル」と言われるまでになりました。日本からの観光客の間でも韓国旅行中に食べてみたい韓国料理の一つとして人気があります。KONEST
日本でも、韓国ブームなどもあり女性を中心にサムギョプサルが人気になりましたよね。
サムギョプサルに使う豚肉はバラ肉の厚切りをつかいます。
大事なことなのでもう一度確認です。
(しつこくてすみません)
バラ肉を柔らかくする正しい切り方はどちら?
もう、わかりますよね!?
2枚目が正しい切り方です。
それでは、サムギョプサルの正しい切り方をご紹介します。
サムギョプサルは、豚バラをまずはこのように、縦に3~4等分に切ります。
そして、筋目が短くなるように横に切ってください。
<サムギョプサルの焼き方>
「サムギョプサル」は、鉄板の上でキムチやニンニクなどと一緒に脂を落としながら焼き、表面に焦げ目がついてカリカリになったら食べごろです。肉厚で歯ごたえがある反面、焼きあがるのに時間がかかるので、じっくりと焼きましょう。
韓国の焼肉店では一般的にお肉の焼き加減はスタッフが見てくれる店舗が一般的ですが、中には最初からセルフサービスのお店や、店員が忙しかったりすると管理ができないので、その場合は焦げないように各自でお肉の管理をするようにしましょう。
傾斜型の鉄板ではお肉を高いほうへ、キムチは低い方に配置して一緒に焼きましょう こんがり焦げ目が付き始め、カリカリになるまで焼いたら食べ頃
サムギョプサルは、ニンニクやキムチといっしょに食べる料理。バラ肉のジューシーさを味わうためにすこし厚めに切るのがおすすめ!
バラブロックに限らず、ブロック肉の筋目を理解し正しい切り方を覚えると、
お肉がやわらかくなり、おいしくやわらかく食べることができますので参考にしてください。
バラブロックを、大量に購入した時、一度に使いきれないことありますよね。
そんな時には、ついでに、いろいろな切り方をして冷凍保存してはいかがでしょうか?
この時にも、繊維方向の見分け方を間違えないようにしてくださいね。
冷凍保存のやり方は、こちらの記事を参考にしてください。
サムギョプサル用の豚バラ厚切りって、売っているところ少ないですよね。
何処で買えるのでしょうか?
【サムギョプサル用の豚肉は何処で買える?】豚バラの特徴と切り方をお肉のプロが解説
豚バラブロック角煮以外の使い方まとめ
豚バラブロックの角煮以外の使い方を5つご紹介しました。
その5つとは、
・あっさり「ゆで豚」
・厚めに切って焼く
・豚串カツ
・焼豚
・開化丼
です。
豚バラブロックは、脂身と赤身がバランスいい部位です。
豚バラブロックは角煮以外にも、いろいろな使い道があります。
しかし、豚バラブロックは、切り方によっては硬くなってしまいます。
豚バラブロックがやわらかくなる正しい切り方は、繊維の方向の見極めがポイントになります。
ここで、復習です。
豚バラブロックが柔らかくなる切り方は2つのうちどちらかわかりますか?
正解は下(2枚目の画像)です。
なぜ、2枚目の切り方が正しいのか理解できましたか?
確認の意味で、もう一度解説します。
ブロック肉をやわらかくする正しい切り方は使う部位の繊維の方向の見極めがポイントでした。
豚バラ肉ブロックの繊維方向は、矢印方向に長くのびています。
お肉をやわらかくするには、
長く伸びている繊維を短く切ることでやわらかくなる!
この矢印(筋目)が短くなるように繊維を短く切ることで、豚バラブロックがやわらかくなります。
豚バラブロックを使っていろいろな料理にチャレンジしてください。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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